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がんばりすぎずにあるこうや。

なでしこ1部第15節 いっぱいいっぱい

2016 プレナスなでしこリーグ1部
第15節 ジェフユナイテッド市原・千葉レディース●1 - 3○INAC神戸レオネッサ
2016/10/01(Sat.) 13:00 フクダ電子アリーナ
7位(勝点17)→7位(勝点17)

残り2試合のホームゲームはいずれもフクアリ開催。動員も期待されたこの日のINAC戦は、残念ながらあいにくの雨模様になってしまいましたが、それでも最終的に1200人が来場して盛り上がってくれました。9月の親子フェスタでからのつながりで見にきてくれた人もいたかな。勝ち試合を見せたいところでしたが、残念ながら叶いませんでした。

横から見ていて、中盤のボールの落ち着きと両サイドの押し上げの速さの2点で、明らかにINACが上回っていました。軽快なテンポと距離感でパスをまわして中盤を支配し、その間にサイドバックがポジションを上げて、攻撃の選択肢を増やす。CB甲斐の的確なコントロールが光り、ボランチのチョ・ソヒョンがバックラインと中盤の間に入って中央のファーストディフェンスをカバーし、攻守のバランスが絶妙に取れていました。個の技術や能力では明らかにINACのほうが上なわけで、そこに組織的な連携が加われば、試合がほとんどワンサイドになるのもやむなしでした。

中島のFKはスーパーだったし、クロスバーからの跳ね返りが当たってゴールに転がってしまったOGは確かに不運ではあるんですけど、先制点は左サイドのギャップを見事に切り裂かれてのものだし、中央のディフェンスではとにかく必死に跳ね返すので精一杯だった。全体的に押し込まれてポジションが下がり、最前線の菅澤さんは常に孤立してしまっていました。それでも飛んできたボールをしっかり足下に収めるのは流石でした。それを活かせなかったことが悔やまれる。

この日はサポーター仲間のチビーズ長男くん(もう中学生なので全然"チビーズ"ではないんですけどw)が来てくれて、一緒にメインスタンドから見ていました。彼はかなりひさしぶりにレディースの試合を見にきたんですけど、「ジェフレディースって、もっと強いサッカーをやるイメージだったんだけど・・・・」と大変率直な感想。思うようにボールを持てず攻め手も作り出せない様子が、少なからずショックだったようです。最後に菅澤さんの意地の一発を見られたのが、せめてもの救いという感じでした。

さて、ご贔屓の上野紗稀ちゃんですが。

前節のスタメン落ちに続いて、この日はメンバー外。全試合出場も途切れてしまいました。残念。ただ、ケガなどをしてしまったわけではないそうで、次節には復帰できそうとのことでひと安心。コンコースで会う人みんなに「どうしたの!?」と驚かれていて、そのたびに苦笑いしていました。

サイドバックには引き続き美里さんが入りましたが、左利きで前線への推進力を持つ上野ちゃんと、右利きで局所的な対人守備に力を発揮する美里さんではサイドバックとしてのプレースタイルが大きく違います。これまでずっと上野ちゃんがやってたポジションに美里さんを無理やりはめようとすれば、チームのサッカーが変わってしまってアンバランスになるのはしょうがないです。

シーズン前にポジション争いのライバルと見ていた林香奈絵さんがなかなかチームにフィットできない中で、上野ちゃんだけが事実上この位置でプレーを続けられている。試合後に「上野がいないのキッツイなー」という声も聞こえたように、上野ちゃんに課せられている役割というのは、予想外に大きくなっているわけです。ファンとしては嬉しいですが、そのプレッシャーたるや相当のもの。反面、それを成長の糧にできている部分も大いにあるので、選手としての階段を上がるために、プレッシャーすらもしっかりと受け止めて、力に変えてほしいと思います。

なでしこリーグははいよいよ残り3試合になりました。早いねー。このあとは湯郷、浦和、伊賀と、順位の近いところとの対戦になります。まず次の湯郷戦にちゃんと勝って、(他試合の結果次第ですが)残留をきちんと決めたい。次こそ笑って終わりたいね。