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がんばりすぎずにあるこうや。

天皇杯2回戦 シャキっとせんかい!!

第90回天皇杯全日本サッカー選手権
2回戦 ジェフユナイテッド市原・千葉○3 - 0●FC琉球

夜に天皇杯って、あんまりイメージがないですよね。天皇杯の試合は決まって13:00からで、秋の明るい日差しの中でプレーするっていう間隔があるので、なんとも新鮮。開門してから試合が始まるまで、イベントやDJも何もないので、とてもゆったりした空気がフクアリに流れていました。ホントに試合あんのかね?ってくらい。

スタメンを振り返ります。GKは今回は岡本です。4バックに、坂本、福元、青木良太、左は和田。ボランチは中後と山口の組み合わせ。右に工藤、谷澤がトップ下、左の村井は初スタメン。ワントップにネット。櫛野はTGで重傷を負ってしまったようで、控えのGKは中牧です。それから伊藤大介が久々のベンチ入り。アレックスは、今日はベンチからのスタートです。

しかしまぁ、なんでこうジェフというチームは、天皇杯になるとこんなにもグダグダな試合になってしまうんでしょうかね。前半の出来はとにかく酷いもので、ひとつひとつのプレーが雑そのもの。まるで身が入っていないような有様でした。ボールをサイドに運ぶのはいいんですけど、そこからショートパスでつなごうにもパスが全然丁寧じゃないので、ボールを簡単にかすめ取られ、ショートカウンターを食らってシュートまで持っていかれる。ディフェンスもバタついたままマークの確認すらままならず、バイタルからのミドルも何度も食らいました。精度の問題でオン・ターゲットのシュートは多くなかったのは、ジェフにとっては幸いでしたが、これがもう少し高精度だったらどうなっていたことか。

アンカーとして守備に力を発揮している山口と、前への推進力と展開力を持っている中後というボランチの組み合わせは、僕は一度見てみたいと思っていたので、とても楽しみにしていました。ところが、この日の中後は良くなかった。前方へのフィードは精度が低く、鋭く伸びるボールもなくて、前にいる谷澤や工藤、ネットとの呼吸がまるで合っていませんでした。プレースキックでは惜しいのがいくつかあったものの、流れの中では見せ場をほとんど作れず。せっかくのチャンスを活かせませんでした。

前半の終了間際の得点は、ホームゴール裏からでは、正直何がどうなっていたのかさっぱりわかりませんでした。ボックス内でぐっちゃんぐっちゃんに選手が入り乱れてて、そしたら視界の隅でラインズマンがセンタースポットを指すのが見えたので、あぁゴールが認められたんだな、と。たぶん「ねじこんだ」ような形だったんでしょうけど、これはけっこう大きく影響したのかなと思います。ああいう試合展開で0-0のまま後半に入っちゃうと、メンタルのダメージがひどくて自滅しちゃうことも往々にしてあるわけで。それを防げたことは良かったです。

後半もポゼッションは高かったし、琉球にも後半はシュート1本(直接FK)しか打たせてませんけど、「余裕を持ってやれていた」言えればいいんでしょうが、僕の目には「ダレていた」ように見えました。普段のリーグ戦では見られないような、なんでもないショートパスのミスがやけに多かったのが象徴的。中後に代わって伊藤が入ってからは、うまいこと修正できていたのはよかった。ネットの2点目につながるクロスはとても丁寧だったし、ゴール右隅を狙った直接FKは、とても可能性を感じさせるものでした。同じく交代出場の倉田も、少しづつですが本来のプレー感覚を取り戻しつつあるようだし、なによりゴールが生まれたのは大きい。本人もホッとした表情を見せていました。

琉球は本当にがむしゃらに走りまくって攻めてきたし、終盤になっても中村の電池は切れる気配もなく、ピッチの半分を縦横無尽に駆け回っていました。思い切りの良さと開き直りと、そういうもので突っ走って、それをやりきった、という感じ。ホイッスルが鳴った直後、くやしそうにピッチをたたいてましたからね。当たり前ですけど、それだけ本気で戦っていたってことです。

週末の福岡戦に向けて、佐藤とアレックスが休養できたのは大きなプラス。佐藤は今季のジェフでは唯一「全試合フル出場」しているので、しっかりエネルギーをためて、福岡で爆発させてくれることを期待してます。

とにもかくにも勝ったので、その点はまったくOK。1ヶ月後の3回戦は、西京極での京都戦です。J1相手でもしっかりとジェフのサッカーをやりきってほしい。さすがに応援には行けませんので、行かれる方は応援よろしくおねがいします。

[J'sGOAL]【第90回天皇杯2回戦 千葉 vs FC琉球】レポート