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がんばりすぎずにあるこうや。

J2第19節 武器は存分に使うべし

2011 Jリーグ Division 2
第19節 ジェフユナイテッド市原・千葉○2 - 1●カターレ富山
1位(勝点27)→1位(勝点30)

日曜ナイトゲームということで、今回は久しぶりにスカパーでテレビ観戦でした。6月は草津、横浜と近郊のアウェイが続いたので、テレビ観戦は1カ月以上ぶりですね。富山まで応援に行かれた皆さん、お疲れさまでした。途中いきなり雷雨に見舞われたりで大変でしたでしょうが、体調崩さないようしっかりケアしてくださいませ。

いつも通りスタメンから振り返ります。GKに岡本。山口、竹内、ミリガン、青木良太の4バック。ファン・ゲッセルと佐藤のダブルボランチに、伊藤、米倉、深井の2列目。最前線にオーロイ。ベンチメンバーを含めて、前節湘南戦とまったく同じです。連戦ということで多少メンバーを入れ替えてきた富山とは対照的。

3-3-3-1という奇妙なシステムを敷く富山に対して、前半のジェフは効果的な攻めを作り出せないままでした。中盤をグッと締めつけられて自由にさせてもらえず、完全に攻めあぐねていました。前半のシュートは3本ですが、そのどれもが遠目からの一か八かのミドルというもので、いかにフィニッシュチャンスがなかったかがわかります。サイドからのクロスボールもあげられないし、コーナーも1本くらいしかなかった。つまりアタッキングサードにほとんどボールが運べなかったってことですね。富山にいいように守りきられてしまいました。

後半も最初はコンパクトに守られていましたが、深井の見事なミドルシュートが決まって先制してからは、ようやく前線にリズムが出てきました。米倉、伊藤、佐藤の3人がぐるぐると動き回れるようになり、ファン・ゲッセルからのボールを引き出してチャンスを作っていました。米倉はバイタルエリアで気持ち良くプレーできていたようで、追加点も米倉の粘り強いキープから。最後は解説の安井さんが思わず「うわぁー!」と悲鳴(?)をあげたオーロイの圧倒的な高さで叩き込みました。持ってる武器をいかんなく発揮して獲ったゴールですから、見事なもんです。

シュートは結局8本に抑えられてしまいました。ドワイト監督は88分まで交代を我慢して、そこから立て続けに林、久保、青木孝太を投入しました。追加タイム含めてわずか3分という短い時間で仕事をするのは大変難しくて、さすがに印象的なプレーは見せられませんでした。後半は米倉が富山のスリーバックの横のスペースを良く使えていたと思うので、もう少し早い段階で林や青木孝太を入れていたら、もっとフィニッシュチャンスも増えたんじゃないかなと思いますが、ドワイト監督はどう見たんでしょうね。リーグ最多のシュートを打っているジェフなので、「守りきる」よりは「攻め手を次々と繰り出して、相手に攻撃させない」ほうがいいんじゃないかと思っているんですが。林や久保の機動力も立派なジェフの「武器」なので、それをもっと活かしていってもらいたいなと、個人的には思います。

最後の最後に黒部にゴールを許したのは本当に余計の一言ですが、アウェイで白星を勝ちとったってことで、まずはOKでしょう。前日に栃木が引き分けていたので、余計にこの試合で勝つことは重要でしたからね。まだ半分も消化していないので、「ちょっと気分がいい」くらいのものしかない単独首位ですが、この位置をしっかりキープできるよう、粛々と勝点を積み上げていくのみです。

次は熊本とのホームゲームです。まだ一度も対戦していないチームがある中で、熊本とはもう2回目の対戦なんて変な感じですね。アウェイではシュート5本に抑えられてドローでしたから、今度はホームの力で圧倒してやりましょう。

雷雨で中断していた間、スカパーから懐かしいチャントがいくつも聞こえてきて楽しかったです。今はすっかりやらなくなってしまった「オーレ」とか、またフクアリでもやりたいですな。

[J'sGOAL]【J2:第19節 富山 vs 千葉】レポート