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がんばりすぎずにあるこうや。

J2第20節 暑さとセットプレーとガチガチサッカー

2011 Jリーグ Division 2
第20節 ジェフユナイテッド市原・千葉△1 - 1△ロアッソ熊本
1位(勝点30)→1位(勝点31)

土曜日は午前中にやるほうのサッカーがありまして、しかもそのあと急遽審判のお仕事までやったもので、3時間以上も炎天下にいたのでこの時点でもうバテバテでした。フクアリでは立ってるのもなかなかしんどい状態が続いてしまって、帰ってきた早々ふとんに倒れこんでしまいましたよ。しんどかったー。

では今回のスタメンを振り返っておきます。GKは岡本。バックラインは変わらず、山口、竹内、ミリガン、青木良太の4人。ダブルボランチは今回は佐藤勇人伊藤大介です。右ウイングでは林が今季初先発。トップ下の米倉、左の深井、最前線オーロイは変わりません。ファン・ゲッセルは直前に体調不良を訴えたようで、ベンチにも入らず欠場になりました。代わりに藤本が久しぶりにベンチ入りしています。

日中は30℃に迫ろうかという猛暑の中でしたが、フクアリでは今季初めての土曜日開催ということもあってか、9600人を超える観客が集まりました。6ポイント差で追いかけてくる熊本が相手でしたし、こういう試合は是が非でも勝ちたいものでしたが、結果は1-1のドロー。開始早々に、コーナーから長沢のヘッドで先制されてしまいました。なんだか今季は立ち上がりの失点が多いですな。セットプレーで、オーロイの前に入られて得点されるのはこれで2度目。スカパー解説の幸谷秀巳さんも「ジェフの失点のパターンなんですよね」と言っていたように、ソーンで守るジェフの"穴"はすでに見抜かれています。セットプレーの守備は修正の利きやすいところのはずなんですが、高さでは負けないはずなのに失点が減らないのは、どういうわけなのか。

とは言え、先制されてからものの5分で追いつけたのはよかったです。ゴールから40m弱のフリーキックは、林が無回転のブレ球を披露。壁を越えてから急激にドロップしたボールに南雄太ファンブルせざるを得ず、そこに反応したのはセンターバック竹内彬。今季5点目です。「タケさんはブレ球を蹴れるので、フリーキックの蹴る瞬間は見ずに、ゴールに走ってこぼれ球を狙ってた」なんて、まるでストライカーのようなゴールへの意識の高さ。早い時間に追いつけたことで、浮足立たずに試合を進めることができました。

コイントスに負けてエンドが入れ替わっていたので、前半のうちにできるだけゴールを奪っておきたいところだったんですが、熊本にいいように守られてしまいました。ボールを持てばポンポンといいリズムでパスをまわして、ジェフのフォアチェックをうまくいなしてくるし、ジェフが攻撃しようとすると、深井の前では市村が縦のコースをきっちり切って突破を許さない。ボランチエジミウソンは終始堅実なカバーリングを見せていて、ジェフは思うように攻撃のリズムを作れませんでした。林のフォアチェックがほとんど利いていなかったので、右のミドルサードからのショートカウンターが全くできなかったというのも、攻め手を多くできなかった理由でしょう。しかし、コイントスは運まかせだといっても、栃木戦からずっとエンドを変えられていますからね。次のホームの札幌戦でも、石崎監督はコイントスに勝てばエンドを入れ替えてくるでしょうし、なんとかならないもんか。

後半に入って早々、熊本の片山が立て続けにイエローを2枚もらって退場。残りの40分以上を数的有利な状況で戦えることになったわけですが、これは逆にジェフが攻めきることを難しくしてしまったなと、今は思います。熊本はリーグ最少の9失点の堅守が持ち味のチーム。そのチームが、数的不利になったことでさらに守備的になり、ワントップの長沢の「あわよくばカウンター」狙いになったもんだから、これを切り崩すのはそうそう容易いことじゃない。サイドからのクロスが多かったように思いますが、オーロイにもあまり合わず、落としも精度を欠いて深井や米倉が弐の矢・参の矢を撃てるほどではありませんでした。終盤はミドルシュートも織り交ぜていましたけど、これも精度が悪くて枠に飛ばない。これがもっと枠に行っていれば、コーナーキックのの数も増えたでしょうし、ずいぶん違ったんでしょうがねぇ。最後はDFを1枚削って久保を入れてパワープレーに出ようとしましたが、時間も短くて効果は限定的だったし、逆に守備のバランスを崩してピンチを招いてしまったり。後半は攻めまくったように見えて、実はシュートはトータル14本。フィニッシュの数は思ったほどでもないんですよね。結局、熊本にしっかりと守りきられてしまいました。

試合後のインタビューで岡本が言っていましたが、この暑さ、なにより湿度の高い中で90分間動き続けるというのは、とにかくものすごくシンドイです。僕もフルコートのサッカー(35分ハーフ)をやってますんでわかりますが、蒸し暑さの中でのサッカーは、終盤は判断力も鈍るし視野もせまくなるし、足が全然動かなくなるんです。なので、リズムを変えようとするならそうなる前、60分とか70分とかまでに策を取らないと、もう体がついていけなくなるんですね。そういった判断力や采配も、チームを強くする上では重要なポイントのように思います。

次は湘南とのアウェイゲームです。ついこないだホームゲームをやったばかりですが、今度は12年ぶりの平塚競技場でのゲームになります。平塚はエライ遠くて、終電や交通費の関係でまだどうやって行くか、行くかどうかも考えている最中ですが、うまい落とし所が見つかればいいな。梅雨明けしてまた暑さの中での厳しいゲームになるでしょうが、しっかり準備してきっちり勝ちましょう。

[J'sGOAL]【J2:第20節 千葉 vs 熊本】レポート