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がんばりすぎずにあるこうや。

J2第33節・第34節 "闘う"ために

2012 Jリーグ Division 2
第33節 ジェフユナイテッド市原・千葉●0 - 2○カターレ富山
第34節 ジェフユナイテッド市原・千葉●0 - 3○ギラヴァンツ北九州
3位(勝点57)→5位(勝点57)

中2日の2連戦は、2連敗という最悪の形で幕を閉じました。どちらも複数失点の無得点。3失点したのは今季初めてなんですね。水戸戦と福岡戦で調子を取り戻したと思ったんですが、あっという間にそれほどの危機的状況になってしまいました。

山口智と藤田が負傷で欠場する中、メンバー構成はかなりのスクランブルなものになりました。ただ、山口がいなかったから守備がボロボロだったとか、藤田がいなかったから点が獲れなかったとか、そういうことは認めたくないですし、そうであってはならないと思います。この人がいなきゃ勝てるサッカーにならないってんなら、それはもうサッカーじゃないでしょ。チームスポーツじゃなくなってしまう。個々人の能力を活かすサッカーを目指すことはとても重要ですが、個々人の能力に頼るサッカーになってしまうことは非常に危険です。それは誰でも知っていることです。

もちろん、試合に臨むにあたって木山監督は信頼できる選手たちをピッチに送り出したんでしょう。残り10試合を切って、1試合毎の重みが増しているのは当然わかっているはずですから、木山監督が考えるベストの準備をして、ベストの布陣を組んだに違いない。試合中も、事態を打開するために指示を出し、状況を修正するべく采配を振るったはずです。ですが、それがことごとく悪い方悪い方に転がってしまった。ロボと青木良太の退場はもう擁護のしようがないし、交際策はまったく効果がなかった。2試合続けて10人で走り続けなければならなかったのはキツイとかいうレベルのもじゃなかったでしょうけど、結局自分たちで試合展開を難しくしてしまって、相手にペースを握られて体力を削られ、ガッチリと守られて終わり。北九州戦はわずか10分で試合が終わってしまいました。がっかりしたし、悔しいし、悲しいし、どうしてくれよう。

高橋峻希はたった1人で右サイドを走り続け、周りのサポートの乏しい中で得点に結びつくプレーをしようと必死でした。佐藤健太郎は練習でもやったことがないというセンターバックで途中出場し、非常に不安定だったバックラインを見事に立て直して見せました。荒田は最前線でなんとか身体をぶつけ、前を向いたらシュートを狙っていました。竹内は本来のポジションを離れて前線にも顔を出し、自分のできることをやろうとがんばっていました。オーロイは強靭な身体を投げ出して相手にぶつかり、闘志を存分に見せてくれました。

みんながんばってんだ。一人ひとりはがんばってんだけど、どうしてもそれぞれの歯車が噛み合ってくれないんだ。たったそれだけのことで、こんなにも残酷な結果を突き付けられてしまうのがサッカーなんですよね。

北九州戦後には座り込みもあったそうです。その行為自体は肯定も否定もしません。僕は単純にそういうのが好きじゃないってだけで、そういう場にいたことは一度もありませんが、ただ、木山監督をここで手放してしまうのは絶対にダメだと思います。J2にいるという立場、獲得できる選手、収入規模などを考えると、木山監督はいま迎え入れられるベストに近い監督だと思うんです。シーズン前、3年は我慢してじっくりチームを作っていってもらって、それから昇格を狙うくらいの覚悟をしていました。そういう中で、ここまで昇格を狙えるだけの戦いを見せてくれているというのは素晴らしいことだと思っています。
僕は、木山監督はジェフをJ2を戦い抜けるチームに、そしてJ1で十分戦えるチームに成長させてくれるだけの力を持っていると思っています。それが今季ではなかったとしても、中長期のスパンでチームを預けるべきです。ずっとスクラップ&ビルドの繰り返しではチームは成長できませんよ。気が狂って吐きそうな時間が続くかもしれませんが、それくらいの心構えでなきゃ上にはいけないって、僕はこの2年で学んだつもりです。 木山さん、いや、きーやん。どうか、選手たちに闘志の灯をよみがえらせてください。あらためて、ジェフをよろしくお願いします。

[J'sGOAL]【J2:第33節 富山 vs 千葉】レポート
[J'sGOAL]【J2:第34節 千葉 vs 北九州】レポート