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がんばりすぎずにあるこうや。

J2第23節 夏の夜の夢

2013 Jリーグ Division 2
第23節 ジェフユナイテッド市原・千葉○3 - 0●ガンバ大阪
5位(勝点38)→5位(勝点41)

リーグ最多得点に最少失点、目下J2最強のガンバを迎えたホームゲームは、予想だにしない完勝になりました。ガンバに勝ったのって8年ぶりなんですってね。フクアリではなんとこれが初勝利。その時代は僕はまだスタジアム通いをしてなかったので、つまり個人的は正真正銘初勝利になるのか。ガンバとの試合はいつも好ゲームになるので全然そんな気がしてなかったんですけど、しかし今回は会心の勝利です。ヒャッハー!

スタメンです。GKは岡本。米倉、キム・ヒョヌン山口智高橋峻希のいつもの4バック。ドイスボランチ佐藤健太郎伊藤大介。2列目に田中佑昌、大塚、谷澤が並び、ケンペスのワントップ。前節の富山戦と同じメンバーになりました。「勝ってるチームはいじらない」はサッカーの原則とはいえ、日程的に厳しい中でのメンバー固定は難しい判断です。

まさに「パーフェクトゲーム」と言っていい試合になりました。結果も内容も文句なし。地力に勝るガンバを粘り強い守備と速いショートカウンターで圧倒して、最後までよく走って集中を切らさず、ミドルサードからバイタルにかけてはボールホルダに常に複数人でチェックをかけて、決定的な仕事をさせませんでした。ガンバには3点くらい平気取れちゃう爆発力があるのはみんな知ってますから、リードをとっても一瞬も気を抜けない緊迫した試合にはなりましたけど、逆のその緊張感をスタジアム全体で共有できたのが非常に良かったんだと思います。湿度が高くでタフなコンディションでの試合だったけど、本当にみんなよくがんばった。

ガンバにある程度主導権を握られるのはわかってましたけど、結果的には思ったよりもポゼッションを取れたなという印象です。センターバックの山口、ボランチの伊藤、セカンドトップの大塚と、真ん中に攻撃の起点になれる選手がそろっていること、ガンバのフォアチェックが厳しくなかったことで、バタつくことなく常に冷静に周りを見ながらパス回しができていました。これまでの試合で培ってきた早いチェックへの対応もちゃんとハマって、うまいこと相手をいなすことができた。そういう中で、ショートカウンター2発とセットプレーから効率よく得点できたのは素晴らしいことです。伊藤と大塚は試合に出るごとにどんどん良くなっていってますね。何度も言っているように大塚には本当に期待しているので、ここまでチームにフィットして活躍してくれるようになってすごく嬉しいです。

米倉のフクアリでのゴールは2年ぶりなんだそうで。ゴール裏への挨拶でははじける笑顔で自分のチャントを歌って、とても嬉しそうでした。裏へ抜け出して持ち前のフィジカルで藤春を吹っ飛ばして、最後は実にクールにチップキックを決めて見せました。アシストした大塚は、今度は高橋が奪ったボールを受けて、相手ゴールに豪快にズドン。シュートコースは甘かったですが、パワーでねじ伏せました。仕上げは伊藤のFKから山口智のヘッド砲。完璧なキックと完璧なヘディングで、山口が飛び込んできた瞬間にはもう「やったァー!」っとガッツポーズしてました。恩返し弾2発は出来すぎですねw

守備陣は8試合ぶりのシャットアウトゲーム。ガンバのストロングポイントがはっきりしていたこともあって、チーム全体で抑えどころの意思統一がはっきりできていて、全体が連動して守れていました。ヒョヌンはセンターバックで出始めてから生き生きとプレーしてますね。何試合か見られたふらふらとした曖昧なポジショニングも今回はありませんでしたし、ハイボールに対しては絶対的な制空権を見せてくれました。山口もヒョンの実力は信頼しているようで、バランスを保つだけでなく相手の前に飛び出して体を張って守りに行くシーンが増えましたね。2列目やボランチの選手も相手に厳しく当たりにいっていて、球際でも全然負けてなかった。やろうと思えばこれだけのパフォーマンスが発揮できるってことなのだよ。ガンバの強力な攻撃陣相手にこれだけやれて結果も出せたというのは、間違いなく自信になります。

試合終盤、いつもなら運動量が落ちて崩れてしまいそうなところ、今回はフクアリが一体になって選手を後押ししていました。3-0でリードしてアップセットが現実味を帯びてきたこと、選手たちが必死に走り続けていることが目に見えてましたんで、サポーターも感化されたんでしょう。最終盤に立て続けにCKやFKを与えてピンチになりましたけど、でもあれほど大ボリュームの「Save the Goal!!」はついぞ聞いたことがありません。90分間必死に声を出して、すっごい疲れましたけど、でもすっごい嬉しいです。米倉も「やっぱフクアリサイコーです!!」って言ってくれたしね。これだからサッカーはやめられない。みんなみんな、最後まで本当にがんばった。

次からアウェイ2連戦になります。まずは山形。フクアリではコテンパンにやられましたけど、もう同じ轍を踏むことはないと自信を持っています。強い気持ちで試合に臨めるはずです。しっかり疲れを取ってリフレッシュして、いい準備をして山形に向かってもらいたいと思います。山形はグルメもおいしいので、僕も行くのが楽しみです。

[J'sGOAL]【J2:第23節 千葉 vs G大阪】レポート