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がんばりすぎずにあるこうや。

J2第26節 やりなおし

2013 Jリーグ Division 2
第26節 ジェフユナイテッド市原・千葉●1 - 2○徳島ヴォルティス
3位(勝点47)→3位(勝点47)

クラブレコード更新の7連勝を目指したゲームでしたが、あえなく敗戦となってしまいました。これだけ続けて勝ちを重ねるってのは本当に大変なことではあるし、昨年岐阜に苦汁をなめさせられたのを覚えている人も多かったと思うんで、慢心があったとは思いません。が、結局は連勝という結果で隠されてた課題がボロボロと露呈してしまったということですかね。難しいものだなぁ。

スタメンはいつもと変わりありません。GKは岡本。4バックは、米倉、出場停止明けのキム・ヒョヌン山口智高橋峻希伊藤大介佐藤健太郎のドイスボランチに、田中佑昌、大塚、谷澤の2列目。最前線にケンペスです。リザーブには、兵働が約1か月ぶりに登録されました。

これまでの連勝中の試合とは打って変わって、前半の早い段階から主導権を握って、自分たちのやりたいサッカーをある程度できる展開になりました。シュートも前半だけで9本打って、決定的なチャンスも複数あったんですが、結果的にはこの時間帯に先制点を取れなかったことがすべてでした。後半はガクッと運動量が落ち、また徳島が的確に修正を図って押し込んできたことで、ゲームの主導権をあっさり手放す展開。いつもならば、こういう流れでも個人間の意識の共有がきちんとできて、ビルドアップ時のリスク回避と守備時のスペース管理がちゃんとできていたんですが、今回は集中力と判断力の欠如で、ミスからの2失点。最終盤に1点を返して勢いもつきましたが、しかし実にあっけなく連勝はストップしました。

富山戦からこちら、相手にボールを持たれてもなんとかどうにか踏ん張って失点を少なく抑え、ショートカウンターとセットプレーから得点をもぎ取って勝ってきました。今回も、チームとしての守備の部分ではほぼほぼ問題なく機能していたと思います。失点シーンにしろヒョンの退場のシーンにしろ、いずれも個人のミスによるものですから、修正すること自体にそれほど労力は要しません。問題はヒョンのメンタルがきちんと回復して、プレーを恐れずにチームに再び入っていけるかどうかです。次はサスペンションで出られませんが、チームにはしっかりとケアをしてもらいたいと思います。

対して攻撃は、これまで見られた前への鋭い推進力と、アタッキングサードでのダイナミックで連動したポジショニングが見られず、決定機を多く演出することができませんでした。米倉、田中、大塚あたりは明らかにコンディション不良で、電池切れも早く相手の脅威になりきれずじまい。今月はここまでフル稼働ですから、疲労も相当に溜まっているんでしょう。前線に動きが少ないのでパスコースが非常に限られ、伊藤や谷澤も消極的なプレーに終始してしまいました。交代出場の兵働は今のチームのリズムに最後まで溶け込めず、フィニッシュへの基点をなるべき場所で大きなブレーキになってしまっていた。これは想像以上に響いてしまいましたね。スンウも含めて、交代出場の選手が試合のリズムを変える働きができないと、状況を打破するのは難しくなってしまいます。

佐藤勇人や兵働の負傷離脱によって、伊藤や大塚といったバックアップの選手たちが台頭したいわば「ケガの功名」だった6連勝ですが、その間にやはりしっかりと研究されてきました。試合中に降ったスコールのように文字通り冷や水を浴びせられて、もう一度作り直すチャンスを与えられたということかもしれません。快調に連勝している感じが全然しないままここまできましたし、結果が出ているから変えるに変えられなかったけど、課題としては見えていたというところもたくさんあった。終盤戦に向けて、そういうところをきちんと修正して組み立てなおすにはいい機会です。

間もなくシーズンの3分の2を終えます。残り16試合で、目安としては30ポイントといったところでしょうか。次の水戸戦はさらなるステップアップに向けての着火剤にしなければなりません。しっかり準備して、結果を残すための戦いをしなければ。連敗は絶対に避けなければいけません。

いよいよ、正念場の8月です。

[J'sGOAL]【J2:第26節 千葉 vs 徳島】レポート