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がんばりすぎずにあるこうや。

なでしこES第3節 安齋さんの一喜一憂

プレナスなでしこリーグ2014 エキサイティングシリーズ 上位リーグ
第3節 ジェフユナイテッド市原・千葉レディース●1 - 2○浦和レッドダイヤモンズレディース
5位(勝点4)→6位(勝点4)

A代表の活動が終わって、国内リーグが再開しました。ジェフレディースは今節がエキサイティングシリーズに入っての初のホームゲーム。600人弱しか入らない小さなメインスタンドは満杯になってしまい、急遽トラック脇の芝生スペースを開放するほどの大入りになりました。浦女サポはすごいですね。およそなでしこリーグではなかなかお目にかかれない規模の大声援を、ゴール裏から送り続けていました。J1のない日だったというのもあるのかな。

心配されたジェフレディースセンターバックですが、櫻本さんの代役にはU-18の大矢さんが指名されました。U-18は同じ日に皇后杯の関東予選があったはずですが、トップ登録されている選手は予選は登録外なのかな。鴨川さんと安齋さんも東金のほうに帯同していて、揃ってスタメン出場でした。U-18のほうは順調に勝ち上がっていて、あとひとつ勝てば皇后杯の本選に出場できるそうです。ガンバレ!

大矢さんはトップでの出場を重ねるうちにずいぶんと成長しまして、前節INAC戦でも千野さんの代役を見事にこなしたので、そのポテンシャルは証明済み。なのでそこまで酷いことにはならないかなと多少楽観的に見ていたんですが、ディフェンスリーダーの櫻本さんがいない影響は小さくなく、立ち上がりの不安定なうちにFKから先制点を許しました。セットプレー守備のミスマッチは、ある程度仕方ない部分もあったでしょうね。ジェフレディースはもともと上背がなくてセットプレーには強くないし、決めたのは代表でも大車輪の活躍をした吉良でしたから。

平面守備でも結構苦労しましたが、中盤のポジションを組み替えたり、ツートップが下りてきてプレスをかけたりしつつ、徐々にバランスを作り上げていきました。後半は全体のペースをジェフレディースが握れるようになって、決定的に崩されるシーンはあまりなかったと思います。前節から1ヶ月ありましたんで、その分ちゃんと準備できたんでしょう、みんなよくやってました。

中央は浦和に掌握されていた感がありましたが、両サイドはジェフのもの。後半にはゴールにアプローチする機会も増えまして、押せ押せの展開から安齋さんが同点ゴールをたたきこみました。ボックスの中では、安齋さんの思い切りの良さが良いほう出てきてますね。先日U-18の代表合宿には召集されて、いい刺激を受けて帰ってきたのかもしれません。守備で岸川をフィジカルで吹っ飛ばすなんていう驚きのシーンもあって、身体のコンディションはいいようですよ。 ところが、試合の最終盤になってその安齋さんがボールを持ったところにプレスをかけられ、ボールコントロールをミスしてロスト。そこから大滝に一気に持っていかれ、勝ち越しゴールを奪われてしまいました。ジェフの守備はそれなりに人数もいたんですけど、ブラインドになったか大滝が上手かったのか、山根さんは逆を突かれてシュートを防げませんでした。これは大変にもったいなかった。安齋さんはこういうところがまだ弱い。一心に前を向いてプレーできるところではその推進力が大きな武器なんですが、ビルドアップの中に組み込まれたときにはどうにも判断の遅さが目につきます。いわゆる「フットボールインテリジェンス」というやつ、これがまだまだ足りないのかなという感じです。

試合を振り返ると、櫻本さんの出場停止よりも、むしろ筏井さんの負傷欠場のほうが大きく響いていたかもしれません。菅澤さんとのツーマンプレス、前線のスペースに顔を出して受ける動き、ジェフレディースでは随一のシュートセンスとプレースキック。この全部が失われていたのは、相当の痛手でした。浦和のディフェンスにも隙が多くありましたから、ツートップが万全の状態だったらもっと押し込めたと思うし、菅澤さんの強さ怖さももっと出せたんじゃないかと思うのです。残念でならない。それと、今回は真理さんが"もってなさ"すぎた。試合を通じて決定機が4度はあったと思うんですけど、全部ダメでした。

さて、ご贔屓の上野紗稀ちゃんですが。

←安齋さんと試合後の反省会中。
この日もレフトバックでフル出場でした。アップに出てくるのがちょっと遅くて、最初見当たらなくて焦ったんですけど、元気にプレーしてました。右膝の下あたりにテーピングしてたのが気になりますけどね。そんなに気にしてプレーしてる風には見えませんでしたけども。

前半は特に守備のバランスを意識したプレー。これはもう今季ずっとですね。本人も自分の役割をきちんと理解したうえでやっているので、殊更に不満というわけでもないんでしょうけど、自分の強みを活かせないという点ではちょっと窮屈さもあるかなぁ。

対面のマッチアップは柴田。序盤は守備の連係が上手くいかずに裏を取られることもありましたが、対個人の守備として見れば、試合を通して柴田を自由にさせることはほとんどありませんでしたし、フィジカルコンタクトでも決して負けていなかった。左サイドの攻防では上野ちゃんに軍配と言っていいんじゃないかな。こういうところが強くなってくると、ひとつステップアップできますし、頼もしいです。

試合終盤にチームが試合のリズムをつかみ始めると、アタッキングサードに積極的に顔を出してボールを引き出そうとしていました。同点の場面でしたんで、今回はわりとボールを出してもらえた印象。残念ながらシュートにいけるとこまでにはなりませんでしたけど、ひさしぶりに高い位置での攻撃的なプレーが見られてよかったです。

この試合から4試合連続のホームゲーム。次はレギュラーシリーズでダブルを食らった新潟が相手です。今度こその思いで応援に行きたいんですけど、平日開催なので難しいかもしれません。チケットは買っちゃってるんだけど、18時開始だからなぁ。そのあとにはすぐまたホームゲームがあるので、コンディションを整えて、100%のポテンシャルを発揮できるようになってくれればと思います。