プレーオフ決勝届かない"あとひとつ"

2014 J1昇格プレーオフ
決勝ジェフユナイテッド市原・千葉●0 - 1○モンテディオ山形

笛が鳴った途端に崩れ落ちてしまって、そのあと立ち直るのにずいぶんと時間を要しました。表彰式なんて見たくもなかったから目をそむけていたし、周りが静まり返っているのが耳に痛かった。人と人の隙間からピッチのほうを見てみたら、山口智が手を合わせてこちらに頭を下げているのが見えてしまって、「上がれなかったんだなぁ」と実感してしまった。悔しかった。悲しかった。

90分、本当にあっという間でした。フクアリに慣れた遠近感のためか、プレーの全部がスローモーションみたいになっていて、やけに現実味がない。先制されたときもまだ全然大丈夫だと思ったし、押し込んでいた時間帯にはこのまま攻め続ければ点は取れると思ったし、ケンペスが入ったときには彼なら必ずやってくれると思った。でも、全部かないませんでした。あと1試合、あと1点、どうしても獲れなかった。J1には上がれなかった。

最後の最後で、最大のチャンスを活かすことができなかったのが、悔しくてしょうがないです。でも、選手もスタッフもサポーターも、みんなこの日に勝つためにできる最大限の準備をしたことだけは確かだと思っています。やってきたことの後悔はしたくない。みんながんばった。それでも今年はダメだった。それだけです。

ジェフは来年もJ2で戦うことになりました。これからもサッカーは続きます。しばらくは気持ちを沈んだままだと思うし、まだ全然切り替えられないけど、これから時間をかけてゆっくりと浮き上がって、3月にはまた新たな気持ちでフクアリのゲートをくぐろうと思います。

1年間おつかれさまでした。また、来年。