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がんばりすぎずにあるこうや。

J2第5節 激闘、フクアリ劇場

2015 明治安田生命J2リーグ
第5節 ジェフユナイテッド市原・千葉△4 - 4△セレッソ大阪
1位(勝点10)→2位(勝点11)

春休みとはいえ平日のナイトゲーム、年度初めの繁忙期、しかも雨。サッカー観戦にはなかなか酷いコンディションだったにもかかわらず、ホーム開幕に次ぐ12000人余りの観衆が詰めかけたセレッソ戦。どうやら当日券で入場した人がかなり多かったようで、チケットブースは大混雑だったそうです。開幕4戦負けなしのチーム状況と、人気チームが相手という条件がそろっての大観衆。試合はその大観衆を残らず熱くさせる好ゲームになりました。

中2日の過密日程ですが、スタメンはこれまでと全く変わらず。セレッソのメンバーは、リザーブも含めて名のある選手がズラリ。これほどのメンバーで2部リーグを戦うわけですから、そりゃ優勝候補筆頭と言われて当然だわなと思うくらいです。タレントは豊富。ならばその"個"を以下に封じ込めるかというのがカギなのかなと。

ところがどっこい、試合は序盤からジェフペース。ポジションをスイッチしたネイツと井出がともに躍動して、森本、谷澤と共にセレッソの守備陣を翻弄しました。セレッソは中盤のチェックがかなりルーズで、佐藤勇人パウリーニョもかなり自由にボールを捌けていましたし、セレッソの選手の間あいだでボールをつないで容易にフィニッシュまで繋げる場面も一度や二度ではありませんでした。個のテクニックは相当高いものがあってセットプレーなんかはものすごい脅威なんですけど、組織的なサッカーではジェフのほうがずっと上だったと思います。良いリズムと感覚を掴んだまま後半へ。

この後半が大変なことになりました。ネイツの2得点で先制して、押せ押せの展開でゲームをコントロールし、勝ち星を盤石なものにしようとしたジェフ。ここまではまったく心配なく見ていたし、2点差でも十分なセーフティリードでした。流れが変わったのは金井が負傷交代してからで、ここに田中佑昌が入ってから明らかに右サイドの守備が軽くなってしまいました。セレッソはそれを見逃さずに攻撃の起点にし、ここから一気に3ゴールを叩き込んで逆転。フォルランカカウ、玉田のスリートップは、そのネームバリューに違わぬパフォーマンスを発揮しました。フォルランの1点目は、ロングフィードに反応して抜け出して、それをノートラップでシュートまで持っていった見事なもの。高木も「あの感覚は今までにないもの」と脱帽です。こんな選手が日本の2部でプレーしてるとか信じられない。

ところが、ジェフはここからがしぶとかった。相変わらずルーズなセレッソの中盤でネイツが面白いように効いて、パウリーニョと交代出場のオナイウのゴールをアシスト。逆転されたのをさらにひっくり返すのです。一度持ってかれた流れをまた取り戻すなんて、今季のジェフはなんとも勝負強い。あとは試合をクローズするだけでしたが、追加タイムにセットプレーの流れから高木のミス&きわどい判定で追いつかれてしまい、打ち合いの末にドロー決着。

壮絶な激闘でした。45分間で8ゴールも見られるなんて、こんな試合そうそうあるもんじゃない。第三者的にはものすごく面白い試合だったと思うし、勝てなかったけど、僕も見ててすごく面白かった。平日に休みを取ってフクアリに行った甲斐がありました。こんな試合がもっと見たいし、今度はこういう試合で勝ち星を掴みたい。

3勝2分けで、関塚さんの目標であった「開幕5試合で負けなし」を見事に達成しました。正直かなりハードルの高いミッションだと思ってましたが、それを達成できるだけの力があるということが証明されたわけです。スタートダッシュにも成功して、良い状態で4月に入りました。しかしこの4月は非常にタフな相手が並びます。京都、大宮、愛媛、磐田、熊本、5月に入って横浜、ヴェルディ。強い相手ばかりです。しかし、自信を持って立ち向かって、地道にコツコツ勝ち点を拾っていきましょう。今のジェフならやれる。

そういえばこの日からフクアリの指定管理者が変わりまして、スタジアムグルメもリニューアル。ですが、この日はどの売店も大行列で、まともに買えたもんじゃありませんでした。僕は少し遅れてフクアリに到着して、屋台村の混雑を見て入場前に外側から買ったので割とすんなり買えましたが、行列が長すぎて買うのを諦めた人も多いんじゃないかな。
ドリンクのみの販売カウンターもすっかりなくなってしまい、またビールの売り子さんも見当たらなくて、友人はビールを買うのを諦めたそうです。お店の数も店員さんの数も少なくなっちゃって、それで12000人を捌くのは難しい。平日だったから少なかったのか、出店料などの関係で人を減らさざるを得ないのか、次の大宮戦でどうなるでしょうね。また大観衆が詰めかけますよ。


試合のハイライト映像はこちら。