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がんばりすぎずにあるこうや。

皇后杯3回戦 疲労困憊

第38回皇后杯 全日本女子サッカー選手権大会
3回戦 ジェフユナイテッド市原・千葉レディース○2 (a.e.t.) 1●ニッパツ横浜FCシーガルズ
2016/11/06(Sun.) 11:00 コカ・コーラウエスト広島スタジアム

リーグ最終戦皇后杯2回戦をお休みしたので、3週間ぶりの現地観戦。皇后杯は会場が毎年ガラガラポンで地方に飛ばされることも少なくないんですが、今年もなぜか遠いほう遠いほうへ振れてしまいました。そういうわけで、3回戦は昨年に続いての広島遠征。日曜日の昼開催ということで、前泊→当日帰りという強行軍で行ってまいりました。試合前も試合後も帰り際まで、終始バタバタのスクランブル遠征になっちゃいました。

2回戦でアップセットがあって、この日の相手はなでしこ2部の横浜FCシーガルズ。今季は2部8位で、最終節で辛くも残留を決めたというチームです。個人的には、つくばFCレディースのほうで一昨年の関東2部、昨年のチャレンジリーグと戦ってきた相手で、2年間で5試合して1点しか取れず全敗という、苦い印象のある相手でもあります。今回はジェフレディースで戦いますけど、そういう意味では期するものがちょっとはあったんだよね。

主力メンバーをしっかり出場させて「きっちり」勝って終わりたかったところでしたが、期待に反して大ブレーキの前半。試合のリズムは握るものの、細かいパスのズレ、フィニッシュの精度や積極性を欠いて、チャンスを決定機にできないまま時間が過ぎていく悪癖が出てしまいました。バックラインの裏を取ったりサイドからクロスを何本も上げたりしたんですけど、結局シュートは3本どまりというね。逆に鋭いミドルを打たれて肝を冷やしたりしたので、ハーフタイムの応援席は一様に焦りが見えました。ドレッシングルームに引き上げる選手たちも難しい表情をしていて、後半に向けて何か変わらなければという空気。

右サイドでブレーキになってしまっていた安齋さんを下げて保坂さんにスイッチした後半開始早々、それまでまともにシュートが打てずやきもきさせていた菅澤さんが、鴨ちゃんのスルーパスに反応して右脚一閃。ようやく先制点を挙げました。その後も押し気味に試合を進めるもののやはり追加点が取れず、安心できないままの90分。セットプレーでは様々に変化をつけて奇襲を狙っていた横浜の作戦が、最後の最後で結実してしまいました。

延長戦は終始ジェフペースで、横浜にチャンスを与えるどころかほとんどの時間を敵陣でプレーするほどでした。横浜は負傷者が続発して90分までに交代枠を使いきっていたので、とにかく30分耐え抜いてPK戦にかけるつもりだったのかもしれません。90分では6本だったシュートが、延長後半の15分でなんと5本の乱れうち。真ん中をガッチリ固めた相手に攻めあぐねましたが、最後の最後でセットプレーからにっしーが値千金の決勝ゴールをゲットしてくれました。この時点で残りは5分強。割り切って1点を守りに入って、どうにか逃げ切っての勝利でした。疲れた。とにかく疲れました。勝ててよかった。

さて、ご贔屓の上野紗稀ちゃんですが。

サイドバックでスタメン出場。後半終盤からはポジションを1列あげて、120分走りきりました。ブランクから1ヶ月が経過して、コンディションも回復。延長戦を戦っていつもより運動量は増えたはずですが、ギリギリでも勝利できたとあって試合後の表情は晴れやかでした。

横浜の各選手が比較的中央に寄っていたので、両サイドはスペースが空いていました。右は不調の安齋さんと本職でない櫻本さんだったので停滞してしまいましたが、左サイドはいつものコンビで活き活き。上野ちゃんも積極的にオーバーラップして、高い位置でプレーできていました。クロスも何本かあげましたけど、残念ながらこれはフィニッシュチャンスまでつながらず。逆にドリブルからのカットインと狭いエリアでのコンビネーションはスムーズで、深澤さんや鴨ちゃんと連携してチャンスを演出しました。

延長前半にはバイタルエリアでパスを受けて、切り返しから右脚シュート。流れは良かったんですが、やはりコースが甘くなって出口春奈にがっちりブロックされてしまいました。「右脚のシュートを練習しないとですね」とは本人の談。レフティが左サイドからゴールを狙う場合の宿命(DFをかわす動きで左脚を使ってしまう)ではあるものの、なんとももどかしい感じです。

今月20日が22歳の誕生日。この時期は公式戦が組まれていないので、ちょっと早かったんですがささやかにお祝いさせてもらいました。ホント勝ってお祝いできてよかったわー。帰りは新幹線ですか、と訊かれたので、そうです、ゆっくり帰りますと返すと、「あ、じゃあお先でーす♪」(チームは空路移動)とにこやかにからかわれてしまいました。ちょーしのってるね!まぁかわいいから全部許します(笑)

U-20女子W杯の影響で、このあとは約1ヵ月半の中断に入ります。丸亀開催の準々決勝では、王者・ベレーザと今季6回目の対戦になります。厳しいことを言いますが、いまの状態ではベレーザにはとても適いません。五分の勝負すらできないと思う。
ただ、主力を始め多くの選手が代表召集でチームを離れているベレーザに対し、ジェフレディースはチーム全員が揃ってみっちりとトレーニングを積むことができます。彼我の差は大きいですが、40日あれば十分に詰められると思う。今度こそ勝ってタイトルに手をかけるために、しっかりといい準備をしてほしいと思います。