J2第6節 流れを引き寄せるチカラ

2010 Jリーグ Division 2
第6節 ジェフユナイテッド市原・千葉○4 - 0●横浜FC
5位（勝点10）→2位（勝点13）

三連勝だぜぇぇぇぇぇぇええええええ！！！！

こんなに点を取ったのも、2年ぶりですよ。「最初の1/3の、山場」というのは、やっぱりみんなの共通認識で、サポ仲間も「今日勝てば大きいよね」と話していました。それだけに厳しい試合になると思っていたし、ある程度の覚悟はしていたんですけど、まさかこんな結果になるとは。思ってもいませんでしたよ。

では、いつも通りスタメンを振り返りますが、前節・北九州戦とまったく変わりませんでした。GKに櫛野。4バックは右から鎌田、茶野、ミリガン、渡辺。山口がアンカーで、佐藤と工藤のダブルボランチ。頂点にネット。両ワイドは、今回は右にアレックス、左に倉田という形でした。ベンチには谷澤が復帰。ほかは変わりません。

徳島戦のレポートで、「スタメンがまったく変わらないことに驚いた」と書きました。今回も前節とまったく変わらなかったわけですが、横浜FCのストロングポイントは、大黒の飛び出しや得点感覚と、そこに正確にパスを供給する高地とシルビーニョ。今回はシルビーニョが欠場でしたが、これにどう対応するかを結論として、ミリガン、茶野のセンターバックにくわえて、アンカーの山口をより守備にシフトさせることにしたんだと思います。草津戦から、流れの中での守備は安定している守備陣をいじることなく、その中で対応できると判断したんでしょう。たしかに、現時点でセンター寄りの守備陣を入れ替える必要性は見えませんものね。

序盤こそ押され気味に試合を運ばれましたが、右サイドを鎌田とアレックスできちんと締め付けて耐えてくれました。先制点は相手のミスからですが、倉田があきらめずに猛チェイスした結果ですからね。前節もネットのフリーキックのこぼれ球にいち早く反応しての得点でしたし、こういう貪欲さはとっても大事ですよ。後半の2点目は"倉田らしい"相手をステップワークで片山を揺さぶっての、左足一閃！イニエスタというか、どっちかというとメッシっぽいファインゴールでした。

オフのTGなどを見てると、倉田はスマートなプレーを信条としているような印象を受けていましたが、全然そんなことありません。倉田自身「成長したい」って思いも強いでしょうし、そのためには試合に出続けると。で、試合に出続けるためにはプレーで結果を出さなきゃいけない。そういう思いが、先制点のようなプレーに表れています。すばらしいことです。相手DFに間合いを詰められた時に弱さが出てしまう部分はたびたび見られたので、そこは改善してもらいたい部分。でも、もっともっと活躍して、ジェフをJ1に導いてほしい。みんな期待しているんですから。

それから、今回の試合の流れを変えたのは、誰であろう、谷澤です。開幕戦でスタメン出場のあと、4試合はベンチ入りもなし。それでも練習やTGでコンディションを整えて、満を持してのフクアリ登場です。開幕戦では真価を発揮できなかった谷澤でしたが、巧みなボールキープと常識はずれのプレーが戻ってきました。投入直後に印象的なプレーを連発して、それでチーム全体がノッた感じ。プレーはホントに天才的ですね。1人だけリズムが違うんだもの。活性剤にはうってつけの選手ですよ。

2点を取ってからは、守備は茶野、ミリガン、山口とアレックスの4人でしっかり守る形。櫛野も良い判断でゴールを割らせませんでした。谷澤が左サイドの前のほうでボールを納められるようになったので、アレックスは守備に奔走していました。4人でしっかり中央から左サイドを守ることができていたのは素晴らしかったです。そういう中で、横浜FCが前がかりになったところで、試合を決める一発は工藤。今までいくつものシュートチャンスをフイにしてきた工藤が、今回はフェイントを一つ入れて、左足を振りぬきました。さらにロスタイムには、谷澤が仕掛けて打ったシュートをシュナイダーがファンブル、詰めていた佐藤が頭で押し込んで4点目。点差に余裕があっても、終了間際でも、攻撃の手を緩めないという意識からの4点目です。ボランチの2人が点を取ったというのは、とても心強い。どこからでも誰でも狙えるというのは、大きな武器ですからね。

大黒には何度も裏へ抜け出されましたし、難波や代わった西田の強さに対応しきれない場面も数知れずありました。始まりから終わりまで、横浜の攻撃陣のコワさが消えることはありませんでしたが、今回はセカンドボールをよく拾えていたこと、相変わらずボールホルダへの激しいチェックを切らさなかったことが奏功したのだと思います。守備は良く安定してきましたね。2戦連続の無失点。徳島戦の教訓がよく活かされているみたいです。

次はアウェイで岡山。最近は元ジェフの選手が増えて、ジェフサポにもおなじみになってきたチームですね。青木にいたっては半年間在籍していたわけだし、期するところはあるでしょう。ベンチ入りはしているわけだし、コンディションを整えて練習でアピールすれば、きっとチャンスは来る。がんばれ！

[J'sGOAL]【J2：第6節 千葉 vs 横浜FC】レポート