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がんばりすぎずにあるこうや。

J2第24節 ランニング・ストライカー

2010 Jリーグ Division 2
第24節 ジェフユナイテッド市原・千葉○4 - 0●ファジアーノ岡山
3位(勝点39)→3位(勝点42)

ファジアーノには4月のアウェイゲームで煮え湯を飲まされた(や、アウェイでは5月以来煮え湯を飲まされっぱなしですが)ので、そのリベンジを!という感じだったのかな。僕はそんな風ではなくて、いつものホームゲーム、勝ちを目指して戦うだけって感じで。結果的には「きっちりいただきました!」ね。

スタメンを振り返ります。GKは櫛野。バックラインはスクランブル態勢。右から、坂本、青木良太、茶野、アレックス。佐藤と山口のダブルボランチ。右に太田が久々のスタメン、谷澤がトップ下、工藤が今回は左のアウトサイド。ワントップにネット。前節に引き続き村井がベンチ入り。FWは深井、林、青木孝太と3枚が控える超攻撃的な仕様です。

試合が始まって早々に、太田の浮き球に工藤がボレーで合わせて先制。このゴールは見事でした。テンポ良く右サイドまでボールを運んで、岡山のDFラインとボランチの間のスペースに放りこんで、工藤がそこにフリーで走り込んで。見直せば見直す程に、素晴らしいゴールですよ。マンデーフットボールに取り上げられるようなインパクトのあるゴールではありませんが、連動とかスピード感とかテンポとか、「良い流れ」からのゴールでした。

やっぱり先制点をモノにできると、ジェフは「ジェフのサッカー」を続けることができる。岐阜や柏みたいにガチッと守備ブロックと作られてしまうと、どうやっても崩せなくなってサッカーができなくなっちゃう。やりたいサッカーをやるためには、相手を前に引きずり出すしかないんですよね。がっぷり四つに組んだゲームならば、そうそう無様な展開にはなりません。そうすれば追加点だって狙っていける。「点を取るためには先制点が重要」って矛盾した話だけど(と西部さんも言っていたけど)、勝つにはそれが必要なんですよ。

前半途中で茶野が負傷してしまって、急きょ和田がスクランブル発進。スクランブルにスクランブルを重ねてしまったので、前半の残りはずいぶんバタついていましたね。山口と佐藤が献身的にサポートにまわってくれて、櫛野もよく集中して、失点はせずにすみました。ここを乗り切れたのは大きかった。ものすごいカウンターピンチが2度ほどありましたが、山口がズバリの対応をして防いでくれました。素晴らしかった。最終ラインもハーフタイムでしっかりと落ち着いて修正を図ったようで、後半の坂本と青木のセンターバックはとても安定していました。

それから、後半のジェフにあっては、なんといってもネット・バイアーノの走りを取り上げないわけにはいきません。最前線でロングボールのターゲットとして期待されているのは当然ながら、今回は岡山のバックラインに強烈なプレッシャーを与え続けました。DFの横パスを追いかけ続け、ロングボールがラインを越えそうでも、相手に掴まれそうでも、とにかくボールに向かって走り続けた。3点目につながる気迫のチェイスには、正直心を打たれました。試合が終わると、その場に大の字になって倒れたネット。限界まで体力を使って、まさに「走りきった」。これだけ動き回ってくれるストライカーがいると、とても心強いです。ありがとう、ネット。これからも頼むよ。もちろん、ゴールもばんばん取っちゃってくれ!

天皇杯をはさんで、さぁ福岡との直接対決です。勝点差は2、向こうは消化が1試合少ない。ゴールデンウィークのホームゲームでは、中町にナイスミドルを決められてドロー。アウェイは苦手だなんて言わないで、きっちり白星をつかみたい。友人の結婚式があって福岡には行けませんが、地元からでも精一杯応援します。がんばろうぜ!

[J'sGOAL]【J2:第24節 千葉 vs 岡山】レポート