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がんばりすぎずにあるこうや。

J2第30節 寿命縮みまくり

2010 Jリーグ Division 2
第30節 ジェフユナイテッド市原・千葉○1 - 0●水戸ホーリーホック
4位(勝点48)→4位(勝点51)

「福岡が勝っていたことは知っていたけど、自分たちが勝つことだけを考えていました」

もちろん、そういうことです。僕だって同じですよ。

スタメンを振り返ります。GKに岡本。4バックは右から、鎌田、茶野、青木良太、アレックス。佐藤と山口のダブルボランチ。2列目は、右に深井、真ん中に伊藤、左の倉田は久々のスタメン。ワントップにはネットが復帰しました。谷澤が累積警告で出場停止です。ここ数戦スタメン出場が続いていた青木孝太は、今回はベンチからのスタート。福元がメンバーを外れましたが、ケガでもあったんでしょうか。

早い段階で先制点を奪うべく、中盤から前で積極的にプレスをかける戦術は、今回も変わらず。ただ、水戸の作田と大和田というセンターバックコンビはやっぱり強力で、攻めに入っても、この壁を超えるのがなかなか容易ではなかった。結果的に唯一のゴールになった先制点は、本間のパスミスを深井が拾って、横からのインスイングのクロスをネットが実に巧みにハードヒットしたもの。大和田を背負った状態でしたが、うまく体で抑え込んで、コンパクトに頭に当てて右上隅に流し込みました。実に見事。

ただこのあとは、ホントにヒヤヒヤハラハラモヤモヤボギギっていう展開が、ずーっと続くんです。本間は時間を追うごとにノッてきてしまって、伊藤も深井も佐藤も素晴らしいシュートを放ったのに、全部セーブされてしまった。後半には伊藤からのスルーパスを受けた交代出場の工藤が、1対1の場面で実に冷静にファーサイドを狙ったのに、本間はそれすら手に当ててかきだすのです。あっぱれ・本間幸司。ノせるまえに先制点が取れて、本当に良かったと思いましたよ。どこにシュート打ったら入るのか、わからんかったもん。

本間があんまりに固くてゴールは奪えませんでしたが、シュート24本は今節のJ2でダントツの数字。それだけチャンスは作れていたってことです(ネットのドカン!が何本かありましたけどw)。フィニッシュに持っていくってことはすごく大事なことなので、そのチャンスを多く作れていたことはとても良いことだと思います。ボックスの中でムリに細かくパスをつなごうとするなら、いっそゴールに向かって蹴っちまえ!って思うことはありますけどね。

守備では、今回は右サイドを徹底的に狙われました。その原因は鎌田。対人守備の軽さもさることながら、まるで相手にボールを渡しているかのような、とんでもないパスミスを、しかも3回もやらかしました。そしてそのうち2回は大ピンチにつながっているのです。相手のシュート精度が良くなかったり、クロスバーに助けられたりで失点にはなりませんでしたが、守備要員としてはあまりにも心もとない。シャキッとしてくんなきゃ困るでしかし!

その一方で、佐藤勇人のプレーは本当に素晴らしかった。攻撃へのスイッチを入れる役割を的確にこなし、カウンターを食らいそうな場面では山口ばりの強烈な守備を見せ、時には最終ラインにまで下がってボールをもらい、素晴らしくクリーンなスライディングで相手のドリブル突破を防ぐ。そしてチームのリズムが悪くなっていると見るや、ボールを持ったまま一旦下がり、"OK、まずは落ち着こう"とジェスチャーで促す。なんとも心強い!プレーのひとつひとつに迫力があって、本当に頼もしかったです。名実ともにジェフの"大心臓"ですよ。

最終盤は水戸の高さを駆使したパワープレーにグイグイ押されてしまいましたけど、伊藤や深井の巧みなコントロールもあって、粘りに粘って完封勝利。大変疲れました。楽には勝てないなー。でもこうやってひとつひとつ勝ちを積み重ねていくしか、J1に昇格する道はないわけなので。

順位表を見たら「振り向けばヴェルディ」。次の横浜戦と、11月のヴェルディ戦は本当に大切なものになりそうです。次節の横浜FCは、爆発するとものすごい得点力を発揮しますけど、崩せれば一気に崩しきることもできるチーム。何が何でも、とにかく勝って帰ってこよう!

[J'sGOAL]【J2:第30節 千葉 vs 水戸】レポート