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がんばりすぎずにあるこうや。

J2第29節 ヘトヘトサンデー

2011 Jリーグ Division 2
第29節 ジェフユナイテッド市原・千葉○1 - 0●ギラヴァンツ北九州
5位(勝点44)→4位(勝点47)

最後の2分間だけでドッと疲れがたまる試合でしたが、どうにかこうにか勝利です。岡山から連勝、ホームでは7月の札幌戦以来、まるまる2ヶ月ぶりの勝ち星。そんなに勝ってなかったかー。大島はようやくの初でんぐりですね。勝った後にどうやってお祝いしてたかすっかり忘れてて、俺たちジェフ!もオブラディもやりませんでした。気を引き締める意味で、控えめにしたのかしら。

ではスタメンから振り返ります。GKは岡本。バックスは前節と変わらず、山口、竹内、青木良太、坂本の4人。ボランチファン・ゲッセル佐藤勇人。右ウィングには太田。米倉が復帰して、左のウィングに入りました。大島、深井のツートップです。ミリガンは今節まで出場停止。前節までスタメンの村井はベンチスタートになりました。

ミリガンがいなかった徳島戦と湘南戦で完敗し、「ミリガンがいないとなんでこうもボロボロなのか」と嘆いた時もありましたが、ここ2試合はミリガンがいなくても連続完封。青木良太は、やはりセンターバックの選手ですね。坂本が離脱していた時期はレフトバックを長く勤めていましたが、ここ2試合務めたセンターバックというポジションでは、彼のストロングポイントである「守備の安定度」をしっかり見ることができました。北九州は、多くのJ2チームのように「引いて守ってカウンター」という戦術ではなく、コンパクトにパスをつないだ地上戦が主体のチーム。三浦泰年監督のいう「チーム改革」が徐々に形になりつつあります。ただジェフとしては、北九州がきちんと"サッカー"をする姿勢を見せてきた分、中盤を含めて守備をしやすかったかなとも思いますね。岡山戦では、完封とはいえヒヤヒヤの試合展開に終始してしまいましたが、今回は被シュート5本という数字にも表れているように、2列目でのフォアチェック、中盤の引き締め、そしてバックスのシャットアウトと、安定して「11人で守備をする」(竹内談)体制を作ることができました。昇格争いの中にあって、平均失点が1を超えているというのは大きなハンデですから、今回作れた守備の形を継続できるように、しっかりベースとして整えていくこと。次の相手京都もパスサッカーを標榜するアクションサッカーのチームなので、タイミング的には良かったかもしれません。

攻撃は、結局コーナーからの竹内の1点だけでした。大島がアタマで点を取っているので、セットプレーでのハイタワー攻撃がまた利くようになってきました。今回はファン・ゲッセルも負傷でピッチの外に出ていた状況で、その中でも得点できたわけなので、意外となかなかやれてます。セットプレー以外でも、青木良太の守備が安定していたおかげで坂本も高めのポジションをとって、積極的に攻撃に絡んでいけましたし、米倉の左サイドもかなり良かった。緩急をつけてしかけられる選手がサイドにいるというのは大きいですね。浦和の原口もそうですが、いろいろな選択肢を持っている選手というのは、相手にとって脅威になります。大島と深井の関係も良かったことからの副次的な左コンバートでしたが、これはめっけもんだぞ。右も左もできるというのは大きい。

中盤のファン・ゲッセルに関しては取り立てて言うべきことも見当たらないのが正直なところですが、北九州のような平面サッカーのチームに対する場合、アンカーの選手はむしろ目立たないのが良いことかもしれません。つまり「地味にいい仕事をしている」というやつです。佐藤がかなりアグレッシヴに、右に左にと動き回っていましたが、これはファン・ゲッセルが息切れせずに安定してやれていたことが大きかったんでしょう。ドワイト監督は63分に村井にスイッチしましたが、ここがしっかり動き続けられると、佐藤の強みであるアタッキングサードでのソリッドな粘りが活きてきます。これから涼しくなりますから、ファン・ゲッセルのパフォーマンスも上向いてくるでしょう。

昇格圏まで勝ち点差なしのところまで盛り返してきました。ただ、まだ残り12試合もあります。ライバルとの直接対戦もたくさんあるわけで、現状では必死に食らいついていくっきゃない。しんどくて吐きそうな日々がまだ2カ月続きますが、あと2ヶ月で来年の僕らが決まるわけだ。気を抜いてはおれぬ。がんばりましょう。

[J'sGOAL]【J2:第29節 千葉 vs 北九州】レポート