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がんばりすぎずにあるこうや。

J2第5節 お寒ぅございます

2011 Jリーグ Division 2
第5節 ジェフユナイテッド市原・千葉●0 - 1○京都サンガF.C.
4位(勝点47)→5位(勝点47)

今年は遠くのアウェイに行っていないこともあって有休が余りに余っているので、ここぞとばかりに会社を休んで、初めてミッドウィークのフクアリに行ってきました。平日のフクアリは、開場してすぐは人もまばらで、サマナラのカレーも並ばずに買えちゃうし、コンコースにいる犬兄弟は写真撮り放題だし、イベントも少なめでのんびりしてるし、やっぱり週末とは違うんだなーと新鮮でした。これで結果も良ければ、お休みのいい思い出になったところなんですけどねぇ。

中2日で試合を迎えたメンバーを振り返ります。GKは岡本。最終ラインは前節と変わらず、山口、竹内、青木良太、坂本の4人。ボランチ佐藤勇人と、前節負傷したファン・ゲッセルに代わって、なんとサスペンション明けのマーク・ミリガンです。サイドハーフは右に太田、左に米倉。大島と深井のツートップ。村井も練習中にケガをしてしまったようでメンバー外。スクランブル感の漂うスタートになってしまいました。

ジェフと京都で、メンバーの平均年齢にはちょうど5歳の差があったそうです。それほど経験値の差があるはずなのに、終始ばたついていいように振り回されてしまった。今日のスピーディなパスワークと、バックスのギャップを突いた見事な抜け出しに後手後手に回ってしまい、ピンチを招くこと数知れず。それでも竹内や山口が最後のところでしっかり体を入れてフィニッシュまで持っていかせなかったり、岡本は決定的な1対1を2本3本とストップしました。最終ラインはけっこうがんばっていたんですけど、失点シーンはミスにミスが重なって、最後は久保の落ち着いたフィニッシュに撃沈したという。「1点に抑えられた」と言っていい内容だったんで、あとはオフェンスが結果を出すだけだったんですが、それができなかった。そういうゲームでした。

ジェフが攻撃にまわると、京都の中盤は必ず複数人で素早くプレスをかけてきました。ジェフの選手はこういうプレスを華麗にいなせるほどのテクニックはないわけですから、それこそ早め早めに動いてパスを引き出し、ボールを動かしていくことが必要だった。ところが、ここでも動きが後手後手になって、ボールを絡め取られて満足に攻撃の形が作れませんでした。コンディションの問題がゼロではないでしょうが、深井も米倉もいまひとつキレみたいなものが全然見えませんでしたね。ここが動けないと、もうどうしようもなくなっちゃうんだよな。仕掛けるに仕掛けられない。

ミリガンのボランチ起用は、正直まったくうまくありませんでした。ハイボールへのコンタクトやビルドアップのボール受けの際に、他の選手をポジションが丸かぶりしてしまうことが目立っていて、大変なブレーキになってしまっていました。見ようによっては「軽い」とも思えるミリガンのプレーが、前後左右に相手がいる中盤でもお構いなしに出てしまうのもハラハラするし、ボランチの位置ではプレーエリアの余裕が少ないので、ダイナミックなフィードを蹴ることもできない。後半にセンターバックに下がってからの方が、やはり良さが出ていたように思います。僕も草サッカーで1度だけボランチやりましたけど、普段サイドバックをやっていると、あの場所ってめちゃめちゃ狭いんですよ。なのですごくやりづらかったんじゃないかなぁと。

僕は今回のスタメンを見たとき、MF登録だった山口がボランチに入るものだとばかり思っていました。ドワイト監督は「シドニーFC時代にやっていたのを知っていたので」ミリガンをボランチで起用したと言っていますが、それもう4年も前の話ですよ。肩や山口は昨シーズンずっとボランチ・アンカーの位置を務めていて、その能力は誰もが認めるところです。しかもドワイト監督は、名古屋でフェルホーセンのアシスタントをやっていたときに、中盤でプレーする山口をしっかり見ているはずなんですよね。そういうところは思い至らなかったのかしら。

最後の15分間は、京都も疲れが見えて引き気味になったし、大島も高さで勝てるようになって、かなり押し気味に進めることができていました。渡邊は「本職」のレフトバックでプレーして、左から精度の高い綺麗なクロスをばんばか上げられるようになっていました。青木孝太は交代直後はトップ、最後は左にまわりましたが、忘れていた闘争本能を目覚めさせたかのように十分にファイトして、チャンスを演出できました。久保も惜しいのあったんですけどね。ボランチ深井はえらい斜め上でしたけど、あの時間帯の動きとしては決して悪くはなかった。セットプレーもあって、京都のカウンターも何とかしのいで、シュートも結構打ったんだけど、それでもゴールをとれなかったってことは、結局まだ「最後のひと押し」をするだけの力がないってことだ。

長らく保ってきたホーム無敗も、今季15戦目でついに途切れました。「ホームなら負けはしない」っていう意識が途切れてしまうのは、けっこう痛いかもしれんなぁ。とはいえまだ11試合あるし、上との差はちょっとしかないんで、昇格を諦める段階では全然ない。反省すべき点を反省して、しっかり敗因を分析してもらって、あとはもう開き直ってやるしかないわ。週末の愛媛には行けませんが、スカパーで見ながら応援しますよ。

[J'sGOAL]【J2:第5節 千葉 vs 京都】レポート