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がんばりすぎずにあるこうや。

J2第30節 ロースコア上等

2011 Jリーグ Division 2
第30節 ジェフユナイテッド市原・千葉○1 - 0●愛媛FC
5位(勝点47)→4位(勝点50)

またしても"ウノ・ゼロ"です。このスコアで勝てるようになってるって、実は結構すごいことじゃないか。今まで散々「1失点はデフォ」って言ってたんですから、1ゴールしか取れなくても勝てるってのは良い傾向ですよ。こだわるのは結果以外に何もないんですからね。

今回は中3日になったスタメンを振り返ります。GKに岡本。最終ラインには、山口、竹内、青木良太、レフトバックは今回は渡邊が先発です。ボランチは京都戦に続き佐藤勇人マーク・ミリガン。右サイドハーフに太田。サスペンションの米倉に代わって、左ワイドは青木孝太が入りました。大島と深井のツートップは変わらず。ベンチには伊藤大介が戻ってきました。

前半はまったくもって低調な試合展開。序盤から両サイドの太田と青木孝太を起点にして、相手の守備陣をサイドに釣りだしてからゴールに近づいていこうという意識は見えましたが、チェックを振り切る仕事をサイドハーフの2人だけに任せてしまっているようなフシも見えて、単発のアタックになってしまいました。クロスボールの精度も低く、簡単に愛媛にはじき返されてしまう。セカンドボールも拾えず、逆に相手のカウンターを許して、斎藤や越智に一気に持ってかれるというシーンが何度も何度もありまして、いやもういつやられるかとヒヤヒヤもんでした。それでも、愛媛もシュートまで持っていけなかったり、ミリガンの体をはった守備や好調をキープしている岡本の活躍で、なんとか前半は無失点。池田にあわや先制ゴールかというシーンも作られて、よく切り抜けたもんです。池田のあのシーンは、JAGSでのノノさんの解説によると、一度ジェフの選手に当たっているように見えるので、厳密にはオフサイドではないかもしれないと。ただ、線審からはジェフの選手が触ったのは角度的に見えなかっただろうということでした。

ジェフのリズムが変わったのは、57分に伊藤大介が入ってからですね。渡邊との交代で、青木良太を左にスライドしてミリガンを1列下げ、伊藤は佐藤とのダブルボランチに。この効果は絶大でした。中盤センターにボールをおさめて前を向ける伊藤が入ったことで、このエリアでボールの動きが落ち着かず周りが右往左往するということが格段に減り、全員が腰を据えて攻守のスイッチを切り替えられるようになった。ちゃんと前を向いてゴールを目指してプレーすることができるようになって、良い流れを引き寄せることができました。そういう流れを作れると、意識や判断力というのも自然と冴えてくるものです。得点につながった太田のプレーは、コーナーに逃げずにボールを抑えて、ほぼノンプレッシャーでクロスを上げたもの。愛媛がちょっと集中を欠いていたところに青木孝太と大島がうまく連動して飛び込み、チャンスをモノにしました。リズムの切り替えが良いように連鎖した、地味だけど良いシーンでしたよ。

65分からは相手のプレッシャーをうまくいなして、はっきりとボールをまわして時間を使い、やはりサイドを使って相手に脅威を与えつつやり過ごす展開。これ以降は前半のようなハラハラ感もだいぶなくなりました。前半と後半でずいぶん違うチームになりましたけど、終わって見れば完封勝利です。岡本は今回も活躍してくれました。ここにきて失点がぐっと減っているのは好材料。得点が増えていないのは懸念材料ではありますが、伊藤はまだ完全ではないでしょうし、1週空いてコンディションを取り戻せば、攻撃面でも良い形を前半のうちから作れるようになるはず。そしてなんといっても、エクストラキッカーが戻ってきたのは大変大きいですよ。バイタルでのフリーキックに怖さを持たせられるというのは、相手の守備を委縮させる効果もあるわけですからね。心強い。

今週末は天皇杯デッツォーラ島根とのゲームです。格下相手なんで、どういうメンバーを組みますかね。今まで出番の少なかった選手を起用することも考えられるし、連戦ではないのである程度主要なメンバーを入れて戦術の浸透度を高めることもできる。体育の日、お昼からとちょっと早いキックオフですが、今年唯一挑戦できる「三大タイトル」ですからね。「元日国立」目指しましょうよ。一度くらい経験したいですよ。

[J'sGOAL]【J2:第30節 愛媛 vs 千葉】レポート