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がんばりすぎずにあるこうや。

J2第16節 気持ちの余裕

2012 Jリーグ Division 2
第16節 ジェフユナイテッド市原・千葉○2 - 0●大分トリニータ
3位(勝点30)→2位(勝点33)

相性のいい相手とはいえ、それだけに変なプレシャーもあるわけで、そういうのをはねのけてキッチリ白星を勝ちとったことは立派です。6連勝は5年ぶりですか。5年前ってあれか、大さんの年イチゴールとか、孝太のピョン吉ゴールがあったときか。懐かしいですねぇ。

スタメンです。GKは岡本。トゥーロン国際に出場中の大岩に代わって、右サイドバックにはミリガンが入りました。センターは竹内と山口智、レフトバックは武田英二郎伊藤大介佐藤健太郎のダブルボランチ。ワイドは右が田中佑昌、左に兵働。藤田と深井のツートップでスタートです。うまくいっている以上アクシデントがなければメンバーを変にいじる必要はありませんからね。ベンチには米倉が戻ってきました。今季リーグ戦では初のメンバー入りです。

思ったよりも攻めあぐねたな、という印象です。攻撃のスイッチを入れる兵働が為田に徹底マークを受けていて、なかなか仕事をさせてもらえなかった。ジェフの選手は、バックス4枚以外はほとんどフリーポジションのような感じでぐるぐる動き回るのがこのところの特徴ですが、その場合スペースにいかに早く入れるか、そこに巧くボールを入れられるかが重要なわけで。兵働が抑えられているのなら、伊藤あたりがその分をカバーできればいいんですけど、どうにもそれもうまくいってませんでした。藤田や田中佑昌は大分の最終ラインの裏を盛んに狙っていましたけど、縦のラストパスがことごとく引っかかっちゃったりしてなかなか活かせない。また両サイドバックのオーバーラップも少なくなって、サイドで人数をかけて主導権を奪うことが難しくなっていた。パスのミスが重なってきて、中盤はかなりタフな状況でやりあってました。一歩間違えばカード乱舞になってもおかしくなかったですよ。それくらいファイトしてたってことですが。

なので、セットプレーから先制点を獲れたのは大きかったですね。右コーナーから山口がドンピシャで合わせた完璧なゴールでした。このゴールから大分もちょっと前がかり気味になって、中盤にスペースができ始めてペースを掴むことができました。うまく自分たちのゲームに持ち込んで行けた感じ。大分の攻撃は、三平の飛び出しと村井のうなぎドリブルはさすがの威力で脅威でしたが、最前線の森島がいまひとつ目立った仕事ができなかったことで迫力が減退し、対処するにはそれほど苦労しなかったかなと。後半に高松に代わってからは、ひとつ決定的なピンチがありましたけど岡本がまたビッグセーブで防いでくれました。できればこういうピンチはないほうがいいですがね。

開始時点で29.9度という酷暑の試合で、スタミナをどうコントロールするかも課題になった試合でしたが、戦術的に有利に試合を進められたことで後半はうまく抑え気味にできたんではないでしょうか。兵働が徹底マークを受けてうまく動けないところは深井が運動量でカバーしていたような状態でしたが、幸いベンチにはレジナルドがいますし、佐藤勇人や米倉も戻ってきたことですし、フィジカル面のコントロールはやりやすくなるんじゃないかと思ってます。前線からのハイプレッシャーはジェフの伝統的なやり方ではありますが、そのせいで夏場にいつも失速しちゃうんですよね。今回のやり方がそのままベースになっていけるとは限りませんが、人材はそろっているわけですから、あとは木山さんがどうマネジメントするかですよね。そのあたりはけっこう気を使う人だと思うので、今のところあんまり心配はしてません。

J1はワールドカップ予選で中断ですが、J2にはそんなのは関係ないのです。次はホームで最下位の岐阜が相手。いまは最下位でも岐阜には過去ずっと苦労させられているわけなので、油断してたら足元すくわれる。またガチガチに引いたサッカーしてくるでしょうから、楽な試合じゃないでしょう。それでも勝たなきゃいけないんだから、勢いに乗って打ちのめしてやりましょうや。なんといっても、ホームだしね。

[J'sGOAL]【J2:第16節 大分 vs 千葉】レポート