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がんばりすぎずにあるこうや。

J2第25節 サッカーとはこんなもの

2012 Jリーグ Division 2
第25節 ジェフユナイテッド市原・千葉●0 - 1○ヴァンフォーレ甲府
1位(勝点46)→3位(勝点46)

「首位に立つと勝てない」というジンクス破りを期して臨んだホームゲームは、あっけなく敗戦してしまいました。こうしてJ2上位の混戦は続いていくのよね。ジンクスなんて破るためにある!と気合だけは十分だったんですがねぇ。首位チームは7連敗だそうですよ。こういうのはさっさと断ち切りたいもんですね。本当はウチが断ち切りたかったんですけどね・・・・

スタメンです。Gkは岡本。オリンピックチームに帯同してロンドンに拉致された大岩に代わって、ライトバックには山口慶。それに竹内、山口智、武田という4人の最終ライン。ダブルボランチには佐藤勇人佐藤健太郎。右ワイドには米倉が先発復帰。トップ下に兵働、左に深井。ワントップに藤田というフォーメーションです。大岩の離脱で起用が期待されたローン加入の高橋峻希は、残念ながら間に合わず。同じく柏からシーズンローンで加入したリカルド・ロボはベンチスタートになりました。大塚とオーロイが登録を外れています。

シュート数は15本と3本だったそうで、これが両チームの戦い方を如実に物語っていますね。ジェフは90分間とにかく攻めに攻めまくりました。最初の15分間で決定機が3つもあったし、途中ペースダウンする時間帯が多少なりともあったにせよ、クロスからロングボールから平面の楔パスからドリブル突破からワンツーでの抜けだしから、そりゃもうバリエーション豊かに甲府のゴール目指して襲いかかりましたよ。攻撃には迫力があったし、木山さんの志向するスタイルをしっかりと押し出してゲームを作っていたと思うし、目指す方向としてはなんにも間違ってないと思うんです。ただたったひとつ、勝利のために必要だった得点が奪えなかったというだけで。当然、それが一番大切なことなんで、それができなかった以上はお世辞にも褒められるもんじゃありません。荻は当たりに当たっていましたけど、それを差し引いてもね。

攻撃的なスタイルを標榜する甲府なので、今回も変に引かずに前から当たってくると思ってました。ところが、予想に反してアウェイ仕様の戦い方。ボランチを山本と保坂のダブルアンカーにして真ん中にブロックを作り、サイドバックの福田と佐々木もポジション取りを低くして、ディフェンディングサードをかっちりと固める布陣にしてきました。ジェフが中盤で横にパスをまわして引きはがそうとしても、慌てず騒がずきちんとバランスを保ってスペースを塞いでくれちゃうもんだから、崩すのは本当に大変です。加えて先制してある程度余裕もできているわけだから、守備シフトに拍車がかかる。このクラスの相手がきちっと真ん中を固めたら、それを掻い潜っていくのは簡単じゃないよな。

チャンスメイクとフィニッシュのすべてをダヴィに頼る甲府のやり方は、以前と変わっていませんでした。かなり翻弄はされましたけど、3人がかりでチェックにいってガツッと潰して食い止めるなどして最終的にはシュートを撃たせませんでしたし、失点シーンをのぞけば対応自体はうまくいっていました。だからこそ、失点シーンで2度もチャンスを与えてしまったことが悔やまれるんですがね。途中出場のフェルナンジーニョも巧さを発揮してきましたが、前はこの2人に任せっぱなしという感じに徹底されていたので、その分で守れてはいた。だから、逆に怖がらずにもっとプッシュして行ってもよかったかもしれません。

早い時間にロボを起動させましたけど、決定的な活性剤にはなりませんでした。そりゃ、10m近く手前からのヘッドですらシューティングレンジに入ってたり、多少無理な体勢でも強引にパンチのあるシュートを撃ててしまったり、捌きのアイディアもあって面白い存在にはなりえるんですが、ディフェンス4人のチェックを一身に引き受ける形になってしまったので、あまりに窮屈でした。最後は荒田や米倉と並べる形にもしましたが、ロボと共存させるならもう1人身体をを張れる選手が必要だったのではとも思います。藤田をそのまま残しておくとか、オーロイを並べるとか。あるいは足下の巧い大塚でもよかったかも。

勝点の近い相手とのゲームを落としたことは、文句なしに痛いです。本当に大事な試合だってことは、木山さんも選手たちも十二分に意識していたことだし、それに負けてしまったショックは大きいはずです。ただ、それを引きずっていてもしょうがないんで、切り替えるしかありません。次は堅守に定評のある岡山とのアウェイゲームですが、今回積み上げられた「引かれたときの店の取り方」という課題を克服して検証するには、絶好の機会だと思います。ホームでは2ポイント落としてるわけだし、取り返さないと。僕はスカパー観戦になりますが、選手たちが120%を力を発揮して勝ちをもぎ取れるよう、よろしくお願いします。僕もテレビの前で精いっぱい応援しますよ。

さて、6月の小瀬にジェフィとユニティがお邪魔しましたが、今回はヴァンくんとフォーレさんがフクアリにきてくれました。みなちゃんも加わって、5匹勢ぞろいでいろいろと楽しませてくれました。来年もこれができるといいですねぇ。願わくば、そのときはお互いJ1でありますように。

   

[J'sGOAL]【J2:第25節 千葉 vs 甲府】レポート