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がんばりすぎずにあるこうや。

天皇杯準々決勝 積み上げてきたモノ

第92回天皇杯 全日本サッカー選手権
準々決勝 ジェフユナイテッド市原・千葉●0 - 1○鹿島アントラーズ

味スタにはいつもアウェイチームとして行くので、ホーム側のゴール裏にいるというのはなんだか不思議な気分でありました。結果的には負けてしまって今季最後のジェフのゲームになってしまいましたが、J1相手にもある程度通用できていたってことは自信を持っていいと思います。負けたのはほんとに悔しいんだけどさ。

スタメンです。GKは岡本。最終ラインは高橋峻希、大岩、山口智山口慶伊藤大介佐藤健太郎のダブルボランチに、2列目は米倉、兵働、谷澤。ワントップに藤田です。戸島と佐藤祥がベンチに入りましたが、町田也真人はそのチャンスすらもらえませんでした。どうしたかな、ケガでもしてるんだろうか。

全体として、しっかりと「今このチームでできるサッカー」をやりきった、という90分間だったと思います。最終ラインからのビルドアップと前線からのプレッシングを軸にしたアクションサッカーで、両サイドを中心に攻撃を組み立てて鹿島のゴールに迫っていけました。米倉や藤田の鋭く裏に抜ける動きも出すことができたし、テンポよくパスをまわして相手のディフェンスを崩していくこともできた。守備面では鹿島の速いカウンターにもしっかり対応して、遅らせること・潰すこと・ボールを逃がすこともちゃんとできていました。決定的なピンチはいくつも作られましたけど、最後は岡本がキレにキレて救ってくれました。1年間じっくりと積み上げてきたものがちゃんと活きていたし、チームとしてスクラップアンドビルドを繰り返しながらも個々はちゃんと成長しているということはよくわかりました。

まぁでも、そうはいっても結果的にはJ1の鹿島には及ばなかったわけです。小笠原を起点として大迫のフィニッシュまでの流れはやはり強豪チームのものであったし、岡本のスーパーセーブに頼らなければ失点を少なく抑えることは難しかった。逆にジェフは数々ゴールに迫っても、シュートが枠を外れてしまったりフィニッシュまで持っていけずに曽ヶ端には対して仕事をさせられなかったし、最後の最後のヘッドでさえも得点に結びつかなかった。決定力不足と言ってしまえば簡単ですけど、実感できる形でレベルアップをしなきゃいかんと。やっぱりJ1に上がって対等に戦うには足りないものが山ほどあるということで、それがなかったからこそ昇格を手にすることもできなかったということでしょう。木山さんも、ビハインドの状況でも効果的な交代カードをきれませんでした。

木山さんも「シーズン終盤になった形になってきた」と言うように、コツコツと積み上げてきてここまでの成果をあげたものをまた手放さなきゃいけないというのは、本当にもったいないと思います。でもそれは言っても詮無いことなので、次に監督になる人には、今のサッカーのベースになっている「積極的なプレッシング」と「強固な守備ブロック」、何より「走り負けないこと」を引き継いでほしいなと。選手の入れ替えがどれくらいあるかにもよりますけど、来年もいてくれる選手には今のやり方・姿勢を変に曲げないで、さらに磨きをかけてもらいたいと思います。あとは強力な外国籍選手を有効に使えること。いい監督が来てくれることを期待しています。

ジェフの2012年シーズンはこれで終わりです。来年のちばぎんカップまでオフシーズンですね。悲喜こもごもの2か月になりますが、来年こそ目標を達成できるように、僕もしっかり英気を養っておこうと思います。シーチケも更新したしね。いい切り替えをして、また1年がんばりましょう。

[J'sGOAL]【第92回天皇杯 準々決勝 千葉 vs 鹿島】レポート