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がんばりすぎずにあるこうや。

J2第10節 ブーイングせずにすんだ

2013 Jリーグ Division 2
第10節 ジェフユナイテッド市原・千葉△1 - 1△アビスパ福岡
10位(勝点13)→10位(勝点14)

朝から雨が降り続いて気温もぐーっと下がり、まるで冬が戻ってきてしまったかのような天気でした。首にはニットマフラーをぐるぐるに巻いて、手袋もはめて、ユニも着てはいたんですけど上着を脱ぐ気になれずに隠れたままにしてしまいました。あの天候では6500人という動員もやむなしですねぇ・・・・。

スタメンです。GKは岡本。ライトバックに米倉が復帰して、竹内、山口智、大岩との最終ライン。ボランチが今回は佐藤勇人佐藤健太郎の2人。2列目は、右に田中佑昌、中央に兵働、左に谷澤。最前線がケンペスです。ジャイールは「疲れが溜まっていた」ということでベンチからのスタート。また深井が久しぶりにベンチに入りました。

守備はよくやっていたと思います。最終ラインから丁寧にビルドアップするコンセプトを維持しつつ、福岡にボールを"持たせない"ような組み立て方。スタメン復帰した佐藤勇人は、昨年の守備意識の高さを取り戻したように相手の中盤に圧力をかけて攻撃を遅らせ、米倉や大岩の裏をしっかりカバーしていました。中盤のアンカーが1枚増えたので、両サイドハーフのプレーに余裕が出ましたね。思い切って前に出られるようになっていた。勇人は「与えられた役割をきちんとこなす」という点ではポテンシャルが高いですね。今回の守備への貢献は非常に高かったと思います。

サイドバックは、米倉はケガを引きずることなく前に前に積極的に上がっていたし、交代出場した左の高橋峻希も不慣れな左脚を懸命に使ってチャンスメイクしていました。精度の良いクロスボールは期待できないものの、テクニック系の谷澤やジャイール、小回りの利く深井と組み合わせることで、左の深いところを蹂躙して強みを十分に活かしたんではないでしょうか。スタメンだった大岩の消極さが逆に印象に残ってしまったくらいです。

対して攻撃に関しては、正直もうあんまり思い返したくないんですよ。チャンスは作れているし、バイタルエリアにもボックス内にも入っていけている。なのにシュートが打てない。打てないんじゃないな、「打たない」んだな。田中佑昌も谷澤も兵働もジャイールも、「自分がゴールを決めてやる!」という積極性が決定的に欠けています。「前線の選手は点を取ることが仕事」とは大変に使い古されたフレーズですが、そういう意識が全然見えてこないんです。フィニッシュに関しては全部人任せ。シュートを打つ気がない選手がいくら並んでたって、点が取れるわきゃないんですよ。チャレンジして全部が成功することはありえないけど、でもチャレンジしなかったらそもそも成功できないの。そのへんわかってんの?

最後の最後で、山口智がベテランらしくしっかりとボールを見据えて突っ込んで、いわゆる「ノーマルフットボールコンタクト」のジャッジをもぎ取って追いつきました。なので、ブーイングせずにすんでよかったとホッとしました。ホントにブーイングする気でいたからね。この山口のような「ゴールに突っ込んでいく姿勢」とか、ケンペスや米倉が遠目から狙っていたような「ゴールが見えたらまずシュートを目指す」姿勢を、いま一度取り戻してほしいんです。ちばぎんで見せてくれたような気迫を秘めているはずなんでね。守備陣が調子を取り戻したので、攻撃陣はそれに応えなきゃいけません。昇格するには何よりも勝ち星が必要で、試合に勝つには得点が必要なんだ。それにはアタッカーが奮起するしかないんだよ。

10試合を終えて14ポイント。昇格にはとても届かないペースです。相当な我慢が必要なことはわかっていますが、4月最後のゲームになる次の京都戦で、シーズンは4分の1を終えます。そろそろ右肩上がりにポイントを積み始めないと、目指す目標に届かなくなってしまう。浮足立ってはいけませんが、少し焦ってガツガツと取りにいかねば。京都戦はまだ行こうかどうしようか検討中(この期に及んで!)ですが、いずれにせよ強敵相手でもいまジェフにある強みを十分発揮できるよう準備して、秘めた「気迫」を見せてもらいたいと思っています。

[J'sGOAL]【J2:第10節 千葉 vs 福岡】レポート