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がんばりすぎずにあるこうや。

J2第11節 マジックレフティー

2014 Jリーグ Division 2
第11節 ジェフユナイテッド市原・千葉○3 - 2●ザスパクサツ群馬
17位(勝点12)→16位(勝点15)

フクアリ満員大作戦」を敢行して動員をかけた試合は、ご覧のとおりバックスタンドほぼ満員。数字的には12000人弱と、近年では稀に見る大入りになりました。深井がずいぶんとがんばってプロモーションをしてくれて、クラブもいろんなところに出向いてイベント企画して、それが実ってくれました。やり方次第で見に来てくれる人はたくさんいるということだわね。

試行錯誤をする中でも、淳さんはこの連戦を同じショートカウンターの形で乗り切ると決めたようです。谷澤と田中佑昌は左右で同じようなプレースタイルを披露するので、ケンペスを含めてとにかく相手の裏へと中距離のパスを放り込んでいく形。加えて森本が好調で最前線でのポストの役割を十二分に果たしてくれていて、しっかりとボールが収まるポイントができて攻撃に余裕ができています。願わくばその場所がもう3mほどゴールに近いといいなと思うんですが、相手も警戒してラインを高くしていましたし、難しかったかもしれません。

攻撃面での狙いはある程度スムーズになりつつあるんですが、守備の安定感がどうしても上がってこない。大岩やキムといった若いメンバーがことごとく失点に絡んでしまっている現状は、経験という意味で仕方ないと言って済ませられるレベルではない。この2人で落とした勝ち点というのもかなり多くなってしまっています。今季は大岩をセンターバックに固定して、右のサイドバックをキムや竹内、天野でまわすようになっていますが、シーズン11試合を終えても思ったように機能していません。それに引きずられて隣の山口智やGKの岡本の負担がかなり増えていて、それでも耐え切れずにここまで18失点。ちょっと由々しき問題です。夏場に向けてコンディションを整えなければいけない時期に、チーム全体が疲弊してしまうことは避けなきゃいけない。淳さんどうしますかね、それでも頑固にここで使い続けていくのかどうか。

しかしそうして2失点してしまっても、今回は3点を取り返すことができました。中村の左足プレースキックがついに実を結び、さらに兵働から裏へ走った大塚が実に見事なループシュート。正直、よく逆転できたと思います。中村の左脚のキックはめちゃめちゃ精度が良くて鋭さもあって、あれはもう中で合わせる側の問題だけというのは周知の事実であったんですが、それがようやく結実しました。中村自身もホッとしたでしょうね。影のMan of the Matchだと思います。

それから終盤のフクアリの空気感、これもまだすごく良かった。讃岐戦で心を熱くしてくれた空気をそのままに、あの時は奪えなかった勝ち越しゴールを今度は手にすることができました。嬉しかったなぁ。どんなに内容が悪くても、勝ちさえすればそれだけで気分はいいものです。ゴールデンウィークの真っ只中でこの日しか見に来られないという人もいただろうし、そういう中でこんな劇的なゲームができたのは素晴らしかったです。試合後の酒が美味いのなんのw

今回は勝ったこともって良し、です。コツコツを積み上げていくことが大事よね。

[J'sGOAL]【J2:第11節 千葉 vs 群馬】レポート