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がんばりすぎずにあるこうや。

J2第17節 つまんない負け

2014 Jリーグ Division 2
第17節 ジェフユナイテッド市原・千葉●0 - 1○アビスパ福岡
8位(勝点24)→11位(勝点24)

5月を負けなしで終えて、さあ6月!と心機一転臨んだアウェイゲームでしたが、実にあっさりと負けてしまいました。福岡とは勝ったり負けたり点を取り合ったりギリギリで追いついたりと、けっこうインパクトのある試合が多い印象なんですが、今回は真逆の意味で印象に残ってしまうというか、印象がなさすぎるのが印象というか。

スタメンが変わらないので基本的な戦い方も変わらないはずなんですけど、個々のコンディションは日々変化するわけで。2列目に配置された谷澤、大塚、井出の3人は、総じて調子が良くないようでした。大塚はスペースを見つけてボールを呼び込んだり速いテンポでボールを捌いたりが上手くいかず、動きにキレがなかった。井出もボールタッチが雑になっていて軽快なプレーを見せられず、目立った働きができませんでした。谷澤のドリブルの間合いを詰められて相手にただぶつかって、ボールを奪われてしまう悪癖はいまに始まったことじゃないですけど、それにしても体の動かし方がどうにも重かったですね。好不調のムラがなくなってきて安定して才能を発揮できるようになった谷澤ではあるんですが、今回ははっきり良くなかったです。

それでもポゼッションは取って試合のペースは握ってたはずなので、攻撃の手数さえ増やせればと思っていたんですが、福岡もジェフのストロングポイントをよくわかっているのでそうそう自由にはさせてくれませんでした。福岡は最近はスリーバックだそうで、ゴール前に人数をかけてガッチリを固めてくる守備体形。こういうのはついこないだ横浜戦で経験したはずで、選手たちは異口同音に反省を口にしていたはずなんですけど、残念ながら教訓は生かされませんでした。失点も、あれは山口智だったらしっかり追いかけて体を寄せないとダメでしょう。ワンチャンスを持ってかれた形でしたけど、福岡の決定機らしい決定機ってあれしかなかったですからね、なおさら悔しい。

終盤に古賀が退場して福岡が守りをさらに固めてきて、淳さんは相手がそれほど前にパワーをかけてこないと見て攻撃の枚数をやたらめったら増やしましたけど、結果論ですがこれは明らかに失敗でした。鋭く速いクロスを持っている大岩を外してしまったので、攻め方がショートパス一辺倒になってしまった。ゴール前にスペースがない状態でこれをやろうとしてもなかなか難しいし、攻撃に緩急がつけられなくなったので相手に読まれやすくなっていました。ポジションのバランスも崩れてしまってチャレンジ&カバーもあまり上手くいってませんでした。自分たちから試合を難しくしてしまうというのは何とももったいない。

攻撃の枚数を増やしていたのだから、カタチにこだわらずにとにかくゴールを目出してバカスカシュートを打つぐらいのことをしてもよかった。何度も言ってますけど、このチームにはそういういい意味でのエゴイズムが足りません。古賀の退場を誘った山中のプレーに何かを感じてくれればよかったけど、そうならないところがこのチームの弱さです。もっとワガママになれ。

次はホームに戻って京都戦。京都もなかなか調子が上がってこなくて苦労してるみたいですが、個々の能力が高いのは分かりきってることです。怖い相手ですが、恐れずに前を向いてひたすらにゴールを目指して、勝利を目指してがんばりましょう。

[J'sGOAL]【J2:第17節 福岡 vs 千葉】レポート