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がんばりすぎずにあるこうや。

大輪の華を咲かせよう!

2017年シーズンのなでしこリーグが開幕します。日本女子サッカートップリーグは、昨年同様に1部10チームと2部10チーム、3部相当のチャレンジリーグに東西各6チーム、合計32チームで構成されます。Jリーグ同様、全国各地でトップレベルの熱戦が繰り広げられます。

各ディビジョンともレギュレーションに大きな変更はありません。1部と2部は、2回戦総当り18節でチャンピオンを決めるリーグ戦と、2グループに分かれての予選ラウンド+4チームによるノックアウトステージでウィナーを決めるカップ戦を開催。年末の皇后杯とあわせた「三大タイトル」を維持します。1部は"絶対王者"となったベレーザを中心として、各チームが「打倒・ベレーザ」の包囲網を敷く展開。磐石の安定感を誇るチャンピオンを風穴を開けるチームが現れるのか、注目されます。

昨シーズンを7位で終えたジェフレディースは、ホーム・臨海で開幕を迎えます。相手は仙台。仙台とはここ2シーズン臨海で対戦して、いずれも2-0で勝利している相性のいいシチュエーションです。今シーズンの目標は「二桁勝利」。その最初の1勝を開幕戦で挙げることができれば、勢いもつくし先の見通しも楽になります。戦力的には厳しいシーズンになりそうですが、他チームとの差をチーム全員の力でがむしゃらに走って補うのが、ジェフレディースの伝統です。いまこそ、その真骨頂を発揮するときです。

一方3部に相当する「チャレンジリーグ」は、3週間遅れて4月15日の開幕。東西各6チームの3回戦総当りのレギュラーシーズン+1回戦総当りの順位決定プレーオフで、年間総合順位を争います。レギュラーシーズンは7月下旬まで、その後1ヶ月空いて9月にプレーオフを戦う短期決戦。少々いびつなレギュレーションですが、部活チームや零細アマチュアチームが混在するリーグにおいて、年間18試合をしっかり戦って上位を目指す環境が整っているというのも素晴らしいもの。短期決戦ゆえ、チームの総合力が問われるリーグでもあります。

入替戦の末に全国リーグ3年目の権利を手にしたつくばFCレディースは、開幕で昨年2位の大和のアウェイで戦ったあと、4月23日にホーム開幕を迎えます。ホーム開幕は2年間で一度も勝てていない常盤木学園が相手。そろそろ、そろそろ勝ちたい!つくば現状けが人が非常に多くて、ベストメンバーがなかなか揃えられません。ただ、個々人のコンディション自体は上向きです。ポテンシャルの高い選手もいるし、チームとしてそれぞれの実力をしっかり発揮することができれば、前評判を覆すことは十分可能だと思います。まずはすんなり残留を決める「東地区4位以上」に向けて、開幕ダッシュを達成したいところです。

アジアカップ、ワールドカップ、オリンピックと続いた3年間を終えて、今年はA代表に主だった国際大会がない「谷間の年」になります。代表戦のバリューが減る分、リーグの価値を高めるチャンスでもある。少しでも多くの人になでしこリーグを見てもらって、日本の女子サッカーを発展させる基礎を作り直していくシーズンになります。ぜひスタジアムに脚を運んで、女子サッカーの魅力を肌で感じてもらえたらと思います。

さあ、開幕です。可憐で力強く、熱く激しい戦いを、1年間思いっきり楽しみましょう!

Jリーグが、はっじまっるよ~♪

いよいよ今週末、2017年シーズンのJリーグがはじまります。長いようで短かったオフを経て、「サッカーのある日常」が戻ってくる高揚感は、毎年のことですがやっぱりドキドキワクワクしますね。楽しみな季節がまたやってきます。

今季はなんと言っても、試合中継のメインストリームが「放送」から「通信」に変わるという、大変大きな変革の年になります。10年間に渡ってJリーグを中継放送してきたスカパー!に代わり、DAZNによるインターネット映像配信がスタートします。これまでもスカパー!の付帯サービス「スカパー!オンデマンド」で映像配信が行われてきましたが、今年からはこの形がメイン。サポーターとJリーグの関わり方が大きく変わることになります。

メリットもデメリットもあります。これまでスカパー!が積み上げてきた映像制作やコンテンツ企画のノウハウがリセットされるのは大きな損失ですし、ルヴァン杯天皇杯はこれまでどおりスカパー!で中継されることで、大会によって視聴方法が変わってしまう分かりづらさはマイナス面が大きい。録画ができなかったり、通信のタイムラグによる影響でいわゆる「Twitter実況」に向かないという懸念もあります。
一方で、アプリの対応デバイスが充実すれば文字通り「どこでも見られるJリーグ」に近づいていきます。興行面では、放送チャネル数の制約がなくなったことで各チームが開催曜日・時刻を自由に設定でき、入場者数と収入の増加が見込まれています。昨年までは毎節2試合が限度だったJ3が全試合中継されることになったのも大きなメリットです。それからなんと言っても視聴費用の安さは最大の好材料。スカパーの半額以下ですから、なんともお手軽です。huluやNetflixamazonプライムビデオなどのサービスが次々立ち上がって、日本でもVOD(ビデオ・オン・デマンド)の文化が根付きつつある中で、スポーツのリアルタイム中継がここに踏み入れる意義は大きいと思います。

リーグ自体も大きな変革を迎えます。J1は2シーズン続いた2ステージ制を廃止し、1ステージ34試合でチャンピオンを決めるレギュレーションに戻ります。賞金も大幅に増額され、いよいよクラブ間の格差が本格化しそう。J3は沼津が加わって17チームに拡大します。J3はそろそろ"定員"に達しそうで、Jリーグ入りを目指すJFL以下のチームにとっては今後数年が勝負どころとなりそうです。定員に達した場合にJFLとの関係をどうするのかという議論も、今後2~3年で本格化するでしょうね。

J2のレギュレーションには基本的に変化はなく、今年も42試合のノンストップ。開幕週から11月下旬の最終節まで、全ての週末に試合がびっしり組まれています。加えて平日開催もあり、さらに今年から天皇杯が平日開催になることで、日程の過密さは昨年以上。チームとしてコンディションを上手く調整して戦闘力を維持できるかがカギになりそうです。また今季からJ2/J3間の入替戦が廃止になり、下位2チームが自動降格となります。終盤戦はサバイバルがいっそう激しくなりそうです。

前述の通り開催日程の自由度が増しましたが、ジェフの試合はそのほとんどが土曜開催になりました。日曜開催は直前のミッドウィークに試合が組まれている箇所だけです。クラブとしてはやはり土曜開催のほうが集客が見込めるという希望があったということですね。 ただ、世の中には「土曜は仕事、日曜と平日のどこかが休み」という働き方をしている人も少なくないわけで、僕の友人にもホームにほとんど見に行けなくなってしまった人がいます。これはこれで良くないかなという気も。今季日程は決定済みなので仕方ありませんが、例えば遠方のチームが来るホームゲームは土曜、関東近郊のチーム相手なら日曜にするなど、上手くやりくりできないものかな。来年に向けて要望は多く出されそうです。

開幕戦は町田とのアウェイゲーム、ホーム開幕は山形が相手で、その後は初のJ2登場となる名古屋戦になります。あなどれないですね。町田には強力なアタッカー陣が揃っていますし、山形はあの木山さんが監督に就任して順調に仕上げてきているチーム。名古屋は選手層が大きく入れ替わりましたが、風間新監督のアイデンティティを現すような前線の大型補強を慣行しました。プレシーズンゲームで勝利のないまま本番に突入するジェフにとってはタフな相手が続きますが、開幕からの3試合は非常に大事な3試合。長いようで短いシーズンに、勢いをつけて自信を持って入っていけるよう、万全の準備をしてしぶとく戦い抜いてほしいと思います。

さあ!意気揚々とスタジアムに向かおうではないか!

なでしこ交流戦を見てきました

なでしこリーグに所属するチームが千葉に集合して、集中的に公開トレーニングゲームを開催する「なでしこ交流戦」。今年も見に行ってきました。ジェフレディースは練習日程が公表されず見学の機会がなかなかないので、こういうチャンスは貴重です。僕は木曜日と土曜日の午後にも行きましたが、木曜日は平日にもかかわらず多くの人が見学に訪れ、土曜日もフクアリでトップチームの練習試合が行われていましたが、たくさんの人がスポレクに来ていました。

木曜日はホームゲームでも使用するゼットエーオリプリスタジアム市原臨海競技場)で2試合。午前に伊賀と、午後に浦和と対戦しましたが、いずれも0-1の敗戦でした。土曜日の午後は市原スポレクパークでエルフェン埼玉と対戦して2-2のドロー。今回の交流戦は8試合して2勝4分2敗、7得点5失点ということで、攻守ともにもうあと2歩くらいと言ったところ。写真つきのレポートが公式サイトに(飛び飛びですが)ありますので、雰囲気はそちらも見て感じてみてください。 

2月16日(vs. 伊賀0-1、vs. 浦和0-1)
2月17日(vs. 湯郷0-0、vs. KSPO3-0)
2月19日(vs. ノジマ2-1)

バックラインは昨年から選手の入れ替わりがないので、ベースは変わらないと思います。ただ、これは昨年後半からですが、センターバックの人員が過剰にはなっていたり、実力はありながらマッチングの問題で定位置をつかめなかった選手がいたりという事態になっているので、そのあたりの「溢れている」選手をどう活かしていくのかというのは注目したいところ。ポジション争いもあるでしょうが、役割のコンバートも含めて開幕までどう煮詰めていくかは、楽しみでもあり怖くもありますね。

中盤から最前線にかけての攻撃陣は、はっきりとスクラップ&ビルドの真っ最中です。過去2シーズンで核を担っていた選手が3人もいなくなってしまったので、ゼロからの再スタートになります。代わりを探す方向にいくのか、このメンバーで新たなパターンを構築するのか、三上監督もまだ迷っている感じ。タレントはいますが、さてそれをどうジェフのサッカーに合わせていくか、ポテンシャルを引き出すかというところはまだまだのようです。

現時点では伊賀よりも評価が低く、ノジマや埼玉と並んで残留争い候補の状態。厳しい戦いになりそうですが、開幕までの1ヵ月半で少しでもチーム力が向上して、他との差が詰まってくれることを期待するしかありません。

さて、ご贔屓の上野紗稀ちゃんですが、木曜日は午前は後半の45分間、午後は前半の45分間。土曜午後はフル出場しました。いずれも左のサイドバック。多くの選手が様々なポジションでのプレーを施行した中で、単一ポジションでのプレーが続いた数少ない選手になりました。ということは、とりあえずこのポジションのファーストチョイスは確保しているということでいいのかな。

バックラインの組み合わせもいろいろと変わった中で、ディフェンスリーダーとして守備陣をコントロールする場面もありました。バックラインには経験のある選手が揃っていますが、全員が視野を拡げて常に考え、チームメイトとのコミュニケーションを図り続けるのは大事なこと。その経験値を増やしていきたいという三上監督の意図もあったかもしれません。もともと上下関係なく言いたいことは言いたいというに言い合っている上野ちゃんですし、変わらぬ姿勢でチームを引っ張ろうとしています。

プレー面では、やはりボランチや前のサイドハーフとの組み合わせでプレースタイルが変わってしまうのは仕方のないところ。積極的なオーバーラップと攻撃参加が持ち味なのは変わりませんが、本番で発揮できるかどうかは相手関係にもよるでしょうね。 土曜日の埼玉戦では林香奈絵さんとの連携から相手GKと1対1の大チャンスを迎えましたが、プレーを迷ってしまって打ち切れませんでした。このあたりの判断速度や精度も、練習を重ねて上げていかねばなりません。

土曜日の試合後にちょっと話をさせてもらったときも、チームとしての危機感は重々感じているようでした。件のチャンスシーンも反省しきりで、「とにかく攻撃の精度を上げないと」と課題は認識している様子。なんか顔つきがちょっと変わりましたね。トレーニングの成果か意識の変化の賜物か、全体的にシュッと引き締まった印象でした。キャプテンに就任して責任も増しますが、背負い込みすぎずがんばりすぎず、自然体でチームを引っ張ってくれればと思います。真面目だからね。

そのキャプテン就任について、有料会員向けサイト「UNITED ONLINE」でインタビューを受けました。ダイジェスト動画にその様子が上がっていますが、まード緊張してますね(笑) 会員コンテンツでは、キャプテンに就いた覚悟と今シーズンにかける期待や決意、さらに日本代表や2020年の東京オリンピックへの思いも語っています。自分のために、チームのために、愛着のわいた2番を背負って、今年も懸命に走ってくれます。いつまでも「泣き虫上野」じゃないもんな。

リーグ戦の開幕まで1ヶ月あまり。課題は多いですが、幸いなことにそれを修正するための時間もたっぷりあります。しっかりトレーニングを積んで良い準備をして、開幕の仙台戦に万全の体制で臨んでほしいと思います。18試合というのは、長いようであっという間。1試合1試合の価値を噛み締めながら、今年のシーズンスタートを楽しみに待とうと思います。がんばりましょう!


ちばぎんカップ まだまだ道半ば

2017 Jリーグプレシーズンマッチ 千葉ダービーマッチ
第22回ちばぎんカップ ジェフユナイテッド市原・千葉●0 - 2○柏レイソル
2017/02/11(Sat.) 13:00 日立柏サッカー場

あっという間のオフシーズンを終え、今年もサッカーの季節がやってきました。恒例になったレイソルとの千葉ダービーも22回目。日立台での開催は4年ぶりですね。久しぶりに行きましたが、アウェイのホスピタリティの貧弱さと動線の細さは、相変わらずですね・・・・。

エスナイデル新監督の下で新たな戦術を構築しているジェフは、この試合では中盤が逆三角形になる3-5-2システムを採用。最前線から最終ラインまでが激しく上下動を繰り返し、全体の距離を常にコンパクトに保って相手にプレッシャーをかけ続ける戦い方を模索しているようです。この戦術をやり始めてまだ2ヶ月ちょいですから、巧くいかないのはまぁ当たり前でしょう。コンセプトは分かりやすいですし(その分相手にもバレやすいってことだけど)、リーグ戦に入ったときに「チーム」として形にできるかが大事なんで、現時点でとやかく言うことではないですね。

ただ、このやり方の強みと弱みはそれぞれ出ていたかなという印象はありました。 高い位置でのプレスが効いていた序盤は、ボールを奪ってからボールまでの距離が短いのでビッグチャンスをたくさん作りました。清武やアランダの決定機は惜しかったですね。3枚のセンターバックカバーリングの意識も高く、ロングボールはことごとく跳ね返して柏にチャンスを作らせなかった。ここまでは上手くいっていました。
逆に柏のスピードのあるブラジル人アタッカーの個人技に対しては弱さを露呈する場面も。アンカーに入ったアランダの両脇にあるスペースやセンターバックの間のちょっとしたギャップを上手く使われて、数的不利の大ピンチになるシーンがしばしば見受けられました。2失点はいずれもそうした弱点がビハインドにつながってしまった形で、疲れの見える後半に意識のズレが顕在化すると、ピンチの芽は一気に大きくなってしまいます。こうなると極端に守備意識が高くなって全体が間延びしてしまうので、攻撃のチャンスも増えてこない。終盤は押し込まれっぱなしでした。

こうした課題は、素人の僕が見ても分かるくらいですから当然コーチ陣は把握しているはずです。開幕までに2週間である程度修正され、リーグ戦を戦うごとに全体が成熟すればそれでいいので、僕自身はことさらに悲観的ではありません。

好印象を残したのは、2トップの一角としてフル出場した清武と、後半から登場のサリーナス。清武は序盤から運動量豊富に柏のバックラインと、GKにまでチェイスを仕掛けて大きなインパクトを残しました。得意のプレースキックは不発で終盤は前線で孤立してしまう時間帯が多くなったものの、ポテンシャルの片鱗は十分に示してくれました。
サリーナスは当初起用されたウィングバックではいまひとつでしたが、30分あまりプレーしたセカンドトップの位置では持ち前のスピードとテクニックを遺憾なく発揮。この位置に左利きのアタッカーがいるというのは面白いオプションで、町田との併用であればなかなか迫力のある1.5列目になるかもしれません。

開幕まであと10日。強度の高い「追い込む」トレーニングから、徐々にコンディションを整えて「仕上げる」トレーニングに移行してくるころと思います。その中でアタマもだんだんと冴えてくるでしょうし、戦術理解とコミュニケーションもいっそう深まるはず。選手たちとコーチ陣が「ジェフユナイテッド」をどんなチームに仕立ててくるか、楽しみにしながら開幕を待とうと思います。

情熱と野心を胸に

2017シーズンに臨むジェフユナイテッドの新体制が発表されました。昨年からリニューアルされたファン感謝イベント「キックオフフェスタ」は、地元アイドルのライブやお笑いのショーなどもあって、楽しくにぎやかに行われました。真冬の野外に長い時間いるのはなかなか大変だけど、真面目な部分と楽しむ部分とメリハリもあったし、これはこれでいいんではないかな。

今オフの選手動向ですが、昨オフが大変激しかった分ある程度落ち着いた印象になりました。オナイウ阿道や井出といった生え抜き選手がJ1に移籍してしまったのは残念ではあります。井出なんかはユースのころから見てるし、思い入れも強いからね。新戦力は、清武、熊谷、羽生など2列目の選手を重点的に補強しています。現時点ではセンターフォワードがおらず前線が心もとない印象ですが、高橋GMによれば「外国籍選手の獲得を目指して交渉している。ヨーロッパのウィンドウを狙っているので、キャンプ中にはお知らせできると思う」とのこと。UEFAの移籍ウィンドウは1月31日24時(日本時間2月1日午前8時)までなので、もうすこし時間がかかるかもしれません。A契約枠、外国籍枠ともにまだ余裕がありますから、効果的な補強が成功するといいですね。

新監督に招聘されたフアン・エドゥアルド・エスナイデルは、現役生活と指導歴のほとんどスペインで過ごしたとのこと。アルゼンチン代表の経歴もある43歳です。若いですね。かつてジェフを指揮した木山さんのひとつ下になります。現役時代には「El tanque(戦車)」という愛称がつくほど強いインパクトを残すアタッカーだったそうで、今季も始動以来とてもハードなトレーニングが繰り返されているようです。「1日1日のトレーニングに全力を」という方針の下、翌日以降のスケジュールやメニューを一切公開しないやり方。心身ともに「強い」集団を作ろうと奮闘してくれています。

現有戦力の背番号には大幅な変更はありませんでしたが、町田也真人が10番を背負うことになったのは特筆すべき点でしょう。昨年大ブレイクして、6年目を迎える今季は満を持してエースナンバーをつけます。既に中堅、1年1年が勝負の年になってきますから、今年も期待したい。また若手の出世番号とされてきた29は、清水時代に長くこの番号をつけた山本海人になりました。背番号に特別な意味を持たせることもない、ということかな。2番と9番、13番が空いていますが、9や13あたりには外国籍選手が入ってくるのかな。

チームは今週末に沖縄入りし、糸満と南城で約2週間の春季キャンプを実施します。昨年に続いてニューイヤー杯にも参加するとのこと。公式戦の初戦は、恒例のちばぎんカップになります。今年は土曜日開催。柏でのアウェイゲームになりますが、J1で地力のあるレイソルを相手にチームの成熟度を図る絶好の機会です。楽しみです。

一方のレディースチームは、今オフは4人が退団。最も衝撃的だったのは、フェスタの前日に突然発表された"絶対エース"菅澤優衣香浦和レッズレディース移籍でした。2013年に新潟から加入して以来、通算109試合で56ものゴールをもたらし、2014年/2015年には2年連続でリーグのトップスコアラーを獲得。昨シーズンは開幕当初からのケガの影響もあって思うような結果が出ずリーグ戦は5ゴールと振るいませんでしたが、それでも大事な場面で大事なゴールを決めてくれる選手でした。今季は復活を期すシーズンと期待していたんですが、非常に残念な思いです。

新加入は4人ですが、事実上2人ということになりますね。昨年の状況を考えると、率直に言って前線・中盤・最終ラインとどこをとっても心許ない。ジェフレディースは例年積極的な補強に動くことがありませんが、現状では降格候補の筆頭になってしまうでしょう。現有戦力の成長が見込めるのか、戦術面でカバーできるのか、先行きはまったく不透明。昨年以上に厳しいシーズンになりそうです。

背番号は、9や11など重要な番号を持つ選手が退団したので、そこに期待の若手が入りました。9番は筑波大卒の2年目ストライカー、横山亜依。11番には常盤木学園出身の3年目アタッカー、三橋明香が指名されました。2人とも昨年はケガがちで思うように出場機会を得られず、しかし出場したわずかな試合では好印象を残しています。迫力の欠ける攻撃陣を牽引する存在として、期待も責任も大きくなりますね。

ところで、ご贔屓の上野紗稀ちゃんですが、キックオフフェスタには「所要のため」欠席でした。レディースの新体制発表で根本さんの次に櫻本さんが出てきちゃったので、理由判明まで本当にドキドキしましたですよ。サポ仲間には「死人の顔になってた」って言われたよ(笑)。本当に覚悟していた今オフですが、引き続きジェフレディースの2番を背負って戦ってくれるようです。それどころか、今季からはなんとチームキャプテンを務めるとのこと!年末に放送された千葉テレビWin By All!!」では「(2017年は)チームを引っ張る選手になる!」と力強く宣言していましたが、まさかこういう意味だったとは梅雨ほども想像しませんでした。ライフステージが変わって大変な1年になる中で、これはなかなか覚悟のいる決断。いろいろな部分で強烈なプレッシャーのかかる1年になると思いますが、変わらず笑顔で駆け抜けてくれることを期待しています。

レディースはこの週末から始動し、2月中旬には恒例になったなでしこ交流戦に参加します。リーグ戦の開幕は3月25日。前述のとおり厳しいシーズンになりそうですが、昨シーズンはそれでもタイトル獲得まであと一歩に迫りました。今年も同じように「ジェフレディースらしさ」を見せられるよう、がんばってほしいと思います。

年末年始ダイジェスト

遅ればせながら、明けましておめでとうございます。 2017年も10日ほどが経過しました。今年も拙筆にお付き合いいただければ幸いです。

さて、今年は年末年始休みが7日間あったあと、2日間の年始勤務を挟んでまた3連休と、ちょっとリズムを取り戻しにくいカレンダーになりました。僕自身フル稼働で働いているように見せかけつつも、実際は7~8割程度の全開率でリズムを戻しながら過ごしています。

年末に2日連続のゴルフに行って、年明け3日に恒例のライスボウルを観戦した以外は、ホントになーんにもしなかった年末年始でした。実家と自宅とでのんべんだらりと過ごしました。半年以上ぶりにフットマッサージに行ってきたんですけど、「相当ガチガチですねー!もうちょっとこまめにケアしてあげないとダメですよ」と言われてしまった。腰肩周りは整体に通って調整してもらってますが、末端はほったらかしだからなー。 この3連休は主に家のことをやってまして、掃除やら溜まった洗濯やら夕ご飯の作りおきやらで潰れました。腰痛が酷くてあんまり動けなかったのよね(笑)

2016年の振り返り

僕は年始にかっちり目標決めるタイプではありません。それなりに「こうしようか」と決めるのは、いつも3月くらいかな。で、そんな感じで決めた昨年の目標がこれ。

  • 読書50冊
  • 舞台演劇を1本以上見る
  • 家計簿を1年間続ける

読書履歴を記録しているWebサービスブクログによれば、2016年の読破数は57冊。余裕でしたね。4月5月にかなり時間があって読みまくったので、それで稼いだ感じでした。 演劇は、4月に歌舞伎を、12月にバレエを見に行きました。これはまたぜひ見に行きたいと思ってます。趣味のバランスを考えながら今年も行きたいですね。 家計簿は5月くらいでまたしても挫折。どうしても続きません。聞くところによると「細かくつけすぎる人は挫折しやすい。もっと費目をざっくりとみてつければいい」という話も。たしかに、レシートの1行1行を分けて入力とかしてたなー。1度の買い物は1つにまとめるとかしちゃえばいいのかしら。

そんなわけで、達成度合いは「まあまあ」というところでした。なかなか全部はうまくいかないものだわね。

今年の目標もゆるゆると考えていきます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

2016年の気になった○○

年の瀬の折、皆様いかがお過ごしでしょうか。帰省でゆっくりしている方もそうでない方もいらっしゃるでしょう。 さて、年末恒例の今年気になったコンテンツの振り返りをしてみようと思います。 では、どうぞ!

1. シャルパンティエの雑貨屋さん

シャルパンティエの雑貨屋さん 2 (アリアンローズ)
シャルパンティエの雑貨屋さん 3 (アリアンローズ)
シャルパンティエの雑貨屋さん 4 (アリアンローズ)
シャルパンティエの雑貨屋さん 5 (アリアンローズ)

架空世界の「経済」に焦点を当てた、ちょっと異色の異世界ファンタジー
首都の小さな商家に育った女の子「ジネット」を主役に、彼女の視点から商習慣や通貨間貨幣経済、地理と運輸、果ては貴族社会に至るまで、様々な要素が盛り込まれたお話です。これが全部架空の世界の物語で、つまりこれだけの設定をきちんと作りこんで書いているってことで、ものすごい労力がかかっています。
その甲斐あってか、物語はとにかくすごく面白いです。経済の話は僕は知らないことばかりでとても新鮮に読んだし、キャラクターはみんな個性豊かで楽しいです。ゲームの世界に入り込んだような感覚ですね。恋愛方面の話もあるんですけど、それほど濃くないのであっさりと楽しめます。僕にはちょうどいい加減でした。
アリアンローズ・レーベルから全5巻完結。単価がちょっと高いですが、とてもおススメですよ。

2. Fuller House

30代の人々にとっては「アーアーアーアー(*´▽`)♪」のイントロでおなじみ、アメリカのシットコムフルハウス」のスピンオフが、Netflixで配信。2月にシーズン1が、そして先日12/9にシーズン2が配信されました。シーズン1のネタバレレビューはこちら
あれから30年近く経ってるんですけど、当時の楽しかった思い出をすっかり思い出させてくれるような構成で、当時と同じように楽しめました。スタッフもキャストも当時のままというのが、本当に良いほうに作用してくれてますね。これを書いている時点ではまだシーズン2を全て見られていないんですけど、また何度も繰り返し見てしまいそうなくらい面白いです。ラモーナが相変わらずかわいい(´ー`)

3. 歌舞伎/舞台演劇

4月にはじめての歌舞伎を見に行きました。このblogにも書きましたが、とっても面白かったです。御代もそこそこするので頻繁にとはいきませんが、ぜひまた見に行きたい。
で、これに続いて先日12月には、これまたはじめてバレエを見てきました。実は母がここ数年バレエにどっぷりハマりこんでいて、歌舞伎を見た後にその話をしたら、チケットを取ってくれたのです。かの熊川哲也が主催するK-Ballet Companyのクリスマス恒例公演「くるみ割り人形」。初観劇でしたが、なんと最前列の中央寄りという超良席!台詞がないので、1幕では場面やストーリーを理解するのにけっこう難儀してしまいました。とはいえ、くるくると踊る様はとても楽しく、主演の中村祥子さんはとにかく美しくて、2幕に入って「単純に踊りを楽しめばいいのか」と気づいてからは、とても面白く楽しく見ることができました。バレエは歌舞伎以上に御代が高いので、次はいつ見に行けるかね。
来年は現代劇も見に行きたいですね。小劇場でもいいね。

4. ちはやふる

ふらっと映画を見に行って存外に気に入ってしまい、そのごTSUTAYAのコミックレンタルを利用して既刊33冊を一気に読破してしまいました。映画には映画の、原作には原作の魅力がきちんとあって、とても楽しく見たり読んだりしました。百人一首も競技かるたも全然詳しくないですが、情景描写も豊かに描かれる世界観は素敵ですね。序歌はすっかり覚えてしまいました(笑)
映画は続編の製作が決まっているそうで、今から楽しみです。

5. ふらいんぐうぃっち

青森・弘前を舞台にした、魔女が主役のお話。ファンタジー要素満載なんですが、作品としてはいわゆる「日常系・空気系」なんだろうと思います。「魔女がいる日常」という、なんだか不思議な世界観が面白いです。現実と非現実が境界なく溶け合ってて、意外とすんなりと入ってくるんですよね。不思議。
アニメを見て気に入って、すぐに原作のKindle版を全巻ポチったほどです。おススメです。チトさんかわいい。

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6. Jドリーム

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11月終わりごろにKindleコミックの大規模なセールがあって、そこで無料~半額になっていたので勢い余って一気買い。無印が7巻、飛翔編5巻、完全燃焼編4巻、計16冊もだーっとポチるのは、なかなか手の震える体験でした(笑)
Jドリームは僕が小学生のころに週間少年マガジンで連載してされていたサッカー漫画で、ジェフでJリーグを知った直後の僕にサッカーの面白さを教えてくれたバイブル的作品でもあります。今あらためて全てを通して読んで見ると、ほとんどが日本代表を舞台にしたエピソードで、Jリーグは無印編の序盤にちょっと載ってるくらいなんですね。それでも「レッズの鷹」「ジェフの冨永」「ヴェルディカルテット」あたりが印象に残ってるのは、それだけリアリティ高く描かれているってことなんでしょう。
余談ですが、塀内夏子の描く女の子は、揃いも揃ってみんな可愛いですね。アンジェとかティナとか、竹中先生も美人だしね。

7. サポルト!~木更津女子サポ物語~

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Jリーグサポーター界隈で話題沸騰、ついにサポーターが主役のサッカー漫画が登場しました。現役ヴェルディサポーターでもある高田桂さんの新作は、元々コミック・アーススターのWebサイトで連載が始まりました。ペースをボリュームを調整しながら、現在は月に一度の更新になっています。元々無料で読めているものが単行本になって発売されましたけど、これならお金を払ってもいいと思ってKindle版で買っています。
主人公の「ムー子」ちゃんは、友人に誘われて(というよりほとんど拉致られて)スタジアムに行くようになった新米サポーター。彼女の視点を通して見るスタジアムの景色は、すっかり「古参」になった僕にとっては逆にとても新鮮でした。はじめてゲートをくぐって緑のピッチを目にしたときの感動や、ゴール裏の真ん中でサポーターの盛り上がりに圧倒された衝撃、応援するチームがゴールを決める歓喜、そういった「サッカーを楽しみ始めたころ」の感覚を思い出させてくれます。サッカー観戦というのは、楽しい嬉しいだけじゃない、苦しいことも嫌なこともたくさんあるけど、でもやっぱり「サッカーって楽しい!」ということをあらためて教えてくれる気がしますね。 「いいじゃん、地元」 「『このクラブが好き』ココロにそれがありゃいいんだよ」 名言だね。

やー、今年は漫画ばっかりですね!でも僕は今までの人生で漫画をあまり読んでこなかった人間なので、これだけお気に入りが見つかったというのはけっこう画期的なことではありました。音楽やゲームにほとんど触れられなかったのは惜しいですけど、ゲームはPS4を買ってFF15や龍6をやろうかと考えていますし、舞台芸術に触れることはある意味音楽にも接するわけなので、決してゼロだったわけではないのですよ。
まぁ今年はサッカー観戦にどっぷり浸かった1年だったので、サブカル方面が弱くなるのは致し方なかったかな。来年はもう少しバランスを考えられるといいなとは思います。

今年も拙筆にをご愛読いただき、ありがとうございました。エントリもサッカーが中心になりましたが、お楽しみいただけていたら幸いです。来年も引き続きお付き合いいただければと思います。

それでは、良いお年をお迎えください。

つくばFCの2016年シーズンが終わりました (2/3)

イベントの充実、「ゼロをイチにする」方法

本格的なホームゲーム運営も2年目を終え、ある程度形ができてきたように思います。試合告知から会場のレイアウト、導線、物販関連、当日試合前から試合後のルーティンなど、流れのテンプレートはできたんじゃないかな。細かい詰めは当然必要ではあるものの、ホームゲームとして観客を受け入れる体制は整ってきたと言えるでしょう。

ところが、肝心の観客動員が思うように伸びていません。有料開催したホームゲームの観客数は、ジョイフルが平均224人(前年比15人(6%)減)、レディースは199人(同89人(31%)減)で、いずれも前年割れ。古河開催や最終節「JICAデー」、プレーオフや入替戦では多くの動員を記録(いずれも無料開催)しましたが、いわゆる「普段の試合」では、動員が伸びるどころか減ってしまっているというのが実情です。

最多動員は5/21の関東リーグ・前橋戦(332人)。この時期はホーム開催が連続することで、大々的にキャンペーンをうっていました。つまり、普段の動員が思うように伸びないのは、単純に「プロモーション不足」が大きな要因を占めているといわざるを得ません。僕もなんどかイベントの手伝いをしたりしましたが、実感としてあるのは「つくばFCそのものが地元の人たちに知られていない」という、あまりに根本的な問題でした。地域での知名度を上げるためのアイディアとリソースが、残念ながらまだまだ不足しているということです。

一方で、キャンペーンを打てばそれなりに動員増に直結しているというのも、また事実ではあります。ですから、まずは単純に「日常的に街頭PRをしていく」ことをすればいいんじゃないかと思うんですよね。試合週の火曜金曜の朝に駅でビラを配るとか、前週末の試合のないほうの日にショッピングモールでアピールするとか、やり方はいくらでもあるはず。今でも地域のイベントにブースを出したりしていますが、年に3回しかないイベントでちょっと名前を出すくらいじゃ、はっきりいって全然足りません。「チーム」が立派な成績・結果を残しているのだから、「クラブ」もそれに応えてもっと努力をしなければならないのではないかな。

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つくばFCの2016年シーズンが終わりました (3/3)

来シーズンに向けて-真価を問われる"3年目"

スポーツの世界では「3年目に自身の実力を発揮できるかどうかが重要だ」とよく言われます。ジョイフルの関東1部在籍、レディースの全国リーグ挑戦、ホームゲームの本格運営、いずれも来季がその3年目。足下を固め、展望を確かにし、飛躍できるか。節目のシーズンを迎えます。

ジョイフル、レディースともに、オフシーズンでの積極的な戦力整理が必要です。今シーズンの成績を上回るには、根本的な戦力アップと選手層の充実が必要。ジョイフルは短期間での連戦が多く一部の選手に負担が偏りがちになるし、レディースはレギュラーシーズンに中断期間がないので主力の負傷離脱による影響が大きくなります。今シーズンはこういったリスクが顕在化した面が少なくなかった(レディースは特にケガに泣かされた!)ので、その影響を最小限に抑える努力をしてほしい。選手層の充実、起用方法、トレーニング、アフターケアなどなど、限られた環境でもできることは多いのではないかな。オフシーズンだけでなくシーズン中も継続して戦力の積み上げをしていくことが大事なんだろうと思います。

成績面での具体的な目標はこれまでと変わらないと思います。ジョイフルはリーグ優勝と地域CL出場、全社本大会でのトップ3フィニッシュ、そして天皇杯本大会出場です。近年は特に大学チームとの地力の差が顕著になっているようにも見えますが、そういう面も見据えてのチーム編成はやはり必要。チームとしてもう一段上のステップへ進むために、「強いチーム」「勝ちきれるチーム」を作ってもらいたいと思います。
レディースはまず言うまでもなく、レギュラーシーズンですんなり残留を決めることが第一目標。今季のレギュレーションが継続されるなら「東地区で4位」ということになりますね。それと、皇后杯本大会出場。いずれも今季「あと一歩」まで迫っているものの、その最後のひと押しができていない。それを手に入れるチカラを備えたチームを作ってほしいです。

ホームゲームについては、今シーズン終盤に来場者アンケートを実施したことで様々な意見が上がっていることでしょう。その意見を検証して運営に反映させていけばいいと思います。あとは近場でいいんでJFLなでしこリーグの試合運営を視察して、いいところを盗むことですね。真似っこと言われようがなんだろうが、良いと思うことは取り入れたほうが良いですから。

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つくばFCの2016年シーズンが終わりました (1/3)

つくばFCの男女トップチーム「ジョイフル本田つくばFC」と「つくばFCレディース」は、12月6日もって2016年シーズンの公式戦をすべて終了しました。4月3日の開幕から、中断もありながらのまる8ヶ月。長丁場のシーズンがようやく終わり、落ち着いたオフシーズンに入ります。

昨年に続いて、個人的な視点からつくばFCの2016年を振り返り、来年に向けての展望を紐解いていきます。

勝負どころで力を発揮できなかった【ジョイフル】

ジョイフル本田つくばFC
第50回関東サッカーリーグ1部 5位(勝点27、8勝3分7敗、得失点差+3)
第52回全国社会人サッカー選手権大会 第4位
第19回茨城県サッカー選手権 1回戦敗退
第9回KSL市原カップ ベスト8

上位定着をテーマとして2年目の関東1部に臨んだジョイフルでしたが、序盤戦と終盤戦で低調となってしまい、今シーズンは5位でフィニッシュとなりました。かろうじてトップハーフは維持しましたが、本音を言えば、もう2つは上の順位で終えたかったところですから、残念な結果ではあります。

ホームゲームではわずかに1敗、18試合で37得点と、昨シーズンに続き攻撃力の高さとホームでの強さを見せたものの、対照的にアウェイでは3勝6敗と不振。失点もリーグワースト2の34失点で、守備面では相変わらず課題を残すことになりました。3失点以上の試合という観点では、ホームではゼロなのに対しアウェイで5試合。いずれの傾向も昨年と変わりません。

リーグ戦は高い攻撃力と脆い守備が見られたのに対し、トーナメントゲームでは集中した守備を継続して、ロースコアからの延長戦という試合が多くなりました。特に全国社会人選手権では、試合ごとにガラッと戦術を変えながらしぶとく戦っての第4位。強豪のFC今治PK戦の末に破るなど、全国に対し大きなインパクトを残しました。最終的に望んだ結果を勝ち取れず悔しい結果に終わりはしましたが、相手に合わせて柔軟にコンセプトを変え、かつそれにしっかり対応していく様は、本当に見事なものでした。選手の入れ替わりや負傷者の続出にも対応してチームを作り上げた副島監督と、監督の意図を着実に汲み取ってピッチで体現した選手たちは素晴らしいと思います。

地域CL出場とJFL昇格はかないませんでしたが、それにあと一歩せまるところまでいくことはできました。「全国4位」という成績はいうまでもなく立派に誇れるもので、来季以降に十分な期待を持たせるものとなりました。

足元をすくわれた【レディース】

つくばFCレディース
2016プレナスチャレンジリーグEAST 5位(勝点16、5勝1分9敗、得失点差-12)
2016プレナスチャレンジリーグ総合 11位(勝点4、1勝1分1敗、得失点差-1)
2016プレナスチャレンジリーグ入替戦 1勝1分 残留決定(2戦合計4-3)
第38回関東女子サッカー選手権 第8位

全国リーグ2年目となったレディースは、昨年に続いて入替戦にまわることになりました。皇后杯予選からのインターバルが約1ヵ月半と、調整の難しいシチュエーションではありましたが、茨城ダービーとなったMITO EIKO FCとの入替戦と1勝1分として、来季のチャレンジリーグ残留を決定。来年も全国リーグに挑戦できることになりました。

レギュラーシーズン・プレーオフともに、ライバルチームの想定外のV字回復に足下をすくわれた格好になったのは否めません。北海道の監督交代後の勢いはものすごかったし、新潟医福大がプレーオフで3連勝するとは誰も予想しなかった。プレーオフに関していえば、つくば(とWEST 5位の名古屋)としては、新潟医福大、JSCLと対戦する最初の2試合で2連勝して、最終戦を待たずに残留を決めるつもりだったはず。それがお互いに新潟医福大からの星を落としてしまい、最終戦で潰しあうことになってしまったのは、ある意味不幸ではありました。

ただ、ライバルチームの成長に対してつくばはシーズン中の上積みが思うように得られなかったのも事実で、最終的には得点力・攻撃力の差が勝敗を分けたんだと思います。プレーオフ最終節の「引き分けでもダメ」というプレッシャーはこのレベルの選手たちには非常に重く、確実に得点を狙うあまり慎重になりすぎて、結局決定機を逸してしまうシーンが多くなってしまいました。

昨シーズンの8得点15失点(15試合)に対して、今シーズンは16得点29失点(18試合)。複数得点も3試合ある一方で、3失点以上の試合が4試合あり、守備力の確定的な安定には至りませんでした。また無得点の試合も7試合、うち6試合で敗戦しています。組織的に一貫したサッカーを展開してゲームを作ることができるようになり、昨シーズンに比べるとチーム力が大きく向上したことは確かですが、数字として現れる"結果"の部分では、攻守両面で上位とはまだ差があった。選手個人としてもチーム全体としても、今後に向けてどう上向けていくかは重要なポイントとなりそうです。 

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